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[データマネジメント2018]

デジタル変革の実現に必須となるデータプラットフォームとプロセスの姿

2018年4月11日(水)

業種業界を問わずIoTやAI、X-Techといったデジタルトランスフォーメーション(DX)にさまざまな企業が取り組みはじめている。DXを推進するうえではデータを取り扱う基盤が重要になるが、どのような要件が必要になるのか。「データマネジメント2018」のセッションで、Pivotalジャパンの渡辺隆氏と松下正之氏が、データプラットフォームとプロセスの姿を解説した。

デジタル変革の取り組みを進める企業は約6割

Pivotalジャパン株式会社 マーケティングマネージャ 渡辺隆氏

 デジタルトランスフォーメーション(以下、DX)という言葉に代表されるビジネス価値創出の取り組みが活発化している。

 渡辺氏はまず「デジタル変革の取り組み状況」について、大手企業を中心に同社が実施したアンケート調査の結果を示した。それによると「全社的に実践中」は23%、「一部部門で実践中」は18%、「3年以内に取り組む予定」は18%となった。これらを合計すると実に全体の約6割がDXに関心を持ち、なんらかの取り組みを進めていることになる。「これほど取り組みが進んでいることに私たち自身が驚いた」(渡辺氏)という。しかし、この数値の背景にはDXに関しての明確な定義がない、あるいは社内での認識が統一されていないためではないかと渡辺氏は推察している。

 渡辺氏によると、DXの定義は3つの側面から考えることができる。アナログ情報をデジタルに変換する「デジタイゼーション(デジタル化)」、価値創造に向けたプロセスである「デジタライゼーション(デジタル化のプロセス)」、それらの結果として社会的影響を生み出す「DX」だ。

 「DXは既存のビジネスモデル、消費パターン、社会経済構造、法律や政策組織などをがらりと変えていくものです。トランスフォーメーションという英語本来の意味に立ち返ると、青虫が蝶に変わるような劇的な変化であり、DXは一企業の取り組みを超えたところにある大きな取り組みだと考えることができます。また、デジタルを扱う以上、ITは不可欠な要素です」(渡辺氏)。

 Pivotalは「世界の企業がソフトウェアの作り方を一変させること」をミッションに、ITの側面からデジタル変革を支援している企業だ。企業のアジャイル開発の支援をする組織「Pivotal Labs」は、ユーザーと一緒にリーンスタートアップやエクストリームプログラミングの手法を実践する。また、製品・サービスとしては、PaaS構築プラットフォーム「Pivotal Cloud Foundry」やJava開発フレームワーク「Spring」を提供。データマネジメントの世界では、分散データベース「Greenplum」やインメモリーデータグリッド「GemFire」のベンダーとしても知名度が高い。

 渡辺氏は「デジタル変革を支える3つの柱は、アプリケーション、プラットフォーム、アナリティクスです。競争に打ち勝っていくためには、これら3つをサイクルとして回すことが重要です」とし、Pivotalの製品やサービスがそれらを強く支援するものであることを強調した。

デジタル変革を支える3つの柱
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DXのためのデータ分析プラットフォームの要件とは

Pivotalジャパン株式会社 技術統括部シニアテクニカルコンサルタント 松下正之氏

 続いて登壇した松下氏は、DXの取り組みを推進する3つの柱のうち、アナリティクスとデータマネジメントにフォーカスし、そこで求められる技術や製品の要件を解説した。松下氏はまず、アナリティクスによって新しい顧客体験が実現できる例を、保険企業における事故対応のデモビデオで示した。

 ビデオによると、従来型サービスでは、事故を起こしたドライバーがコールセンターとやりとりして何時間も事故処理に費やさざるを得ないのに対して、アナリティクスを活用したサービスでは、事故を起こした瞬間から事故の状況を把握し、コールセンターから自動的に連絡が入り、相手との保険のやりとりまで終わらせることが可能だ。

 「サービスは、起こったことに対応する最適化型から、これから起こることを予測して提供する予測型に移行していきます。そこで求められるのは、リアルタイムに処理を行うストリーム処理技術や機械学習の技術を統合したデータ分析基盤です」(松下氏)。

 Pivotalでは、こうしたデータ活用のためのプラットフォームや技術群を「データレイク」というアーキテクチャで体系化し、データ蓄積・分析からアプリケーション開発、迅速なデプロイまでサイクルをまわすことが重要だと訴える。

 データレイクでは、あらゆるデータをHDFSまたはスケールアウト可能な基盤に蓄積し、要件に応じてバッチ処理(Hadoop)、ニアリアルタイム処理(DWH)、リアルタイム処理(In-Memory)を行うことができる。また、データの取り込みとデータ活用はAPIで行われ、これらをオープンソースをベースとしたソフトウェア技術で実現する。

データレイクが実現するデータ分析基盤
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 その具体的なソリューションとなるのが「Pivotal Data Suite」だ。Pivotal Data Suiteは、Greenplum、GemFire、Spring Cloud Data Flowで構成する製品で、なかでもデータレイク・アーキテクチャの中核となるのがGreenplumだ。Greenplumは、スモールスタート可能なスケールアウトアーキテクチャを持ち、並列分散処理による高速なデータベース分析が可能になる。

 松下氏は「デジタル変革のためのデータ分析プラットフォームとなるGreenplumをはじめとして、さまざまなソフトウェアやサービスを提供しています。これからも企業がDXで打ち勝つためのサイクルをまわすことに大きく貢献してきたいと思っています」と話し、講演を締めくくった。


●お問い合わせ先

Pivotalジャパン株式会社
URL: https://pivotal.io/jp

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