ZenmuTechは2018年4月20日、データを分割して無意味化する秘密分散方式を採用した情報漏洩対策ソフト「ZENMU(ゼンム)」の機能を、外部アプリケーションから利用するためのライブラリ「ZENMU Engine 1.0」を発表した。価格は要問い合わせ。
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ZENMUは、分割して無意味化する秘密分散方式を採用した情報漏洩対策ソフトである。ファイルを2分割し、一片をパソコンの内蔵ディスクに、もう一片をUSBメモリーやファイルサーバーなどの外部ストレージに分散保管する。二片が揃わないとデータを読み取ることができないので、一片が漏洩しても情報が漏洩しない。
今回発表したZENMU Engineは、ZENMUの秘密分散機能を外部アプリケーションに組み込んで利用できるようにするライブラリ製品である。WindowsまたはLinux環境でC++言語でアプリケーションを開発できる。製品には、C++言語のヘッダーファイル、Windows用の静的ライブラリ、Linux用の静的および動的ライブラリが含まれる。
これまでも、ZENMUのエンジン部分を「ZENMU SDK」として提供してきたが、今回アーキテクチャを刷新し、分散と復元の処理速度を高めた。さらに、新機能として、固定サイズで分割できるようにした。元ファイルのデータサイズによらず1片を最小32バイト(ヘッダーを除く)にすることができるようになった。分割数も設定できる。互換性としては、これまでのZENMU SDKで分散した分散片をZENMU Engineで復元できる。
ZENMU Engineのライセンス費用は、ライブラリを組み込むアプリケーションの状況に応じて変わり、要問い合わせ。なお、独立して動作する情報漏洩対策ソフト「ZENMU for PC」の価格(税別)は、サブスクリプション型の場合、最も単価が高くなる1~99ユーザー時に1ユーザーあたり年額9600円。
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