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ラクラスがクラウド型の人事情報システムを大企業向けに販売、給与計算の自動化に注力

2018年5月10日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ラクラスは2018年5月10日、都内で説明会を開き、大企業向けにクラウド型で提供する人事アプリケーション「ラクラス人事クラウドサービス」を発表、同日販売を開始した。特徴は、タレントマネジメント機能と就業管理・給与管理の機能を兼ねる点と、給与計算の自動化に注力している点である。月額制のサービスで、価格は5年間の総額で人事パッケージソフトの半額程度としている。

写真1:ラクラス 代表取締役社長の北原佳郎氏写真1:ラクラス 代表取締役社長の北原佳郎氏
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 ラクラス人事クラウドサービスは、大企業向けにクラウド型で提供する人事アプリケーションである。独SAPや米Oracle、米PeopleSoft、ワークスアプリケーションズなどが提供している既存の大企業向け人事パッケージソフトを代替することを狙っている。

 主な特徴は、人事情報システムの開発や管理に携わるエンジニアや人事担当者などの人材を減らすことと、個々の社員の能力に応じて人材を有効利用することに注力している点である。

 まず、給与計算の業務プロセスを自動化している。給与計算の負担を軽減することで、例えば10人いる人事担当者を3人に減らすことができるという。「給与計算はパラメータが多いだけで、データさえ揃えば単なる四則演算。自動化できる」(ラクラス 代表取締役社長の北原佳郎氏)。

図1:給与計算の業務プロセスを自動化することに注力した(出典:ラクラス)図1:給与計算の業務プロセスを自動化することに注力した(出典:ラクラス)
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 さらに、給与計算や就業管理といったコア業務に加え、社員を適材適所で使うためのタレントマネジメント機能に注力している。「欧米型はタレントマネジメント機能がメインで、日本型は給与計算や就業管理がメイン。現存のソフトでは、この両者を同時に満足させることはできない」(北原氏)。

 ラクラス人事クラウドサービスは、人事アプリケーションを構成する要素をすべてクラウド型で提供する。人事情報データベース、データベースにデータを入力させるためのワークフロー、就業管理(タイムカード)、給与管理、各種入出力インタ フェース、BI(ビジネスインテリジェンス)、などである。

 価格(税別)は、既存の大企業向けパッケージソフト(ワークスアプリケーションズのCOMPANYなど)の月額保守料とほぼ同額であり、5年間の総額では大企業向けパッケージソフトの半額程度になるという。販売目標は、今後1年間で10企業グループ。2021年末までの4年間で60企業グループ、100億円の売上を目指す。

 導入時には、コンサルタントがユーザー要件を定義し、給与計算を自動化するための業務フローを設定する。プログラミングを不要にするフレームワーク「SQN」を内部で採用しており、開発期間が短く済むという。今回のラクラス人事クラウドサービスは、SQNを採用した業務アプリケーションの第1弾に当たる。

 サービスはまず、就業管理とワークフローの機能からリリースする。今後のロードマップとして、2018年12月にタレントマネジメント機能と給与計算機能をリリース、2019年4月にBI(ビジネスインテリジェンス)機能をリリースする。第1号ユーザーは、2018年8月に就業管理機能を、2018年10月にワークフロー機能の利用を開始する。

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