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ネットワンパートナーズ、「Cisco SD-WAN」を販売開始

2018年5月11日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ネットワンパートナーズは2018年5月11日、SD-WAN製品「Cisco SD-WAN」の販売を開始した。

 Cisco SD-WANは、拠点間を結ぶIPネットワークを簡単に構築・運用できるようにするSD-WAN(ソフトウェア定義型の拠点間接続ネットワーク)製品である。各拠点に設置する専用のエッジルーター機器の設定を、クラウドサービスから一元的に管理して制御できる。

図1●Cisco SD-WANの概要(出所:ネットワンパートナーズ)図1●Cisco SD-WANの概要(出所:ネットワンパートナーズ)
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 IT管理者がいない拠点にエッジルーター機器を郵送し、各拠点でこれをWAN回線につなぐだけで、拠点をネットワークにつなげることができる。システム管理者は、クラウド上で論理的なネットワークを設計するだけで、拠点間のネットワークを構築できる。クラウド上で設計した設計内容を、各拠点のルーター機器に反映する仕組み。

 センターとなる本社に拠点がぶら下がるハブ&スポーク型のネットワークだけでなく、拠点同士をフルメッシュ型で直接つないだ構成もとれる。これにより、IP電話などのアプリケーションを、センターを介さずに利用できる。SaaSアプリケーション利用時は拠点からインターネットに直接接続する“インターネットブレイクアウト”の設定もできる。

 利用するアプリケーションの種類や通信品質を可視化した上で、アプリケーションごとに最適な回線を選択できる。例えば、SaaSアプリケーションのインターネットブレイクアウト時に、拠点、地域コロケーション施設、データセンターなどから最も通信性能の高い出口を動的に選択するといったことができる。

 エッジルーターは、物理アプライアンス機器のほかに仮想アプライアンス版がある。これをクラウド上に設置することで、クラウドサービスを含めた広域ネットワークを構築できる。また、主にサービス事業者向けに、クラウドサービスとして提供している管理機能をオンプレミスで動作するソフトウェアとして提供できる。

 なお、Cisco SD-WANは元々、米Cisco Systemsが2017年8月に買収した米Viptelaの製品である。ネットワンパートナーズはシスコシステムズの代理店の1社であり、Cisco SD-WANの国内販売に向けて、専任技術者を配備し、保守体制の整備・技術検証に取り組んできたという。

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