[イベントレポート]

初心者プログラミング教育に最適─Micro:bitのシンポジウムを東大で開催

2018年5月24日(木)杉田 悟(IT Leaders編集部)

IoT時代に向けたプログラミング教育は小学生から―東京大学情報学環は2018年5月20日、「Micro:bitを使ったIoTプログラミング教育」を開催した。Micro:bitの普及団体であるMicro:bit Education Foundation(Micro:bit財団)のアジア地区のトップであるWaris Candra氏を招いて、プログラミング教育用デバイスとして注目されるMicro:bitを使った、IoT時代に対応できるプログラミング教育についてのシンポジウムとなった。

 Micro:bitをご存じだろうか。英国の公共放送局であるBBC(英国放送協会)がマイクロソフトなど複数のベンダーの協力で開発したプログラミング教育用デバイスである。2015年、BBCが英国の約100万人の児童に無料配布したことで話題となった。

ARM誕生の発端となったBBC Microが源流

 源流は1981年、プログラミング教育用マイコンとして誕生したBBC Micro。キーボード一体型のフォルムは、Micro:bitとは似ても似つかないが、同じBBCの教育支援事業の一環として開発されたものだ。その開発に携わったのが当時の英Acorn Computersで、BBC Microの後継機種の開発段階で誕生したのが、ARMアーキテクチャー。BBC Microは、ARMの源流でもある。

(写真1)Micro:bitの前身は1981年発売のBBC Micro

 プログラミング教育用マイコンといえば、Rasberry Piが有名だが、今や高性能マイコンと化したRasberry Piと異なり、Micro:bitは教育用に特化している。見た目で印象的なのが5×5で25個並んだLED。1個ずつ個別にプログラムできるので、文字列や数字、画像の表示も可能となっている。ちなみに、Rasberry Piと連携させて使うこともできる。

(写真2)Micro:bitの前面:中央に25個のLED、その左右にプログラム可能な2個のボタン、下に端子がある

 ブロックエディター、JavaScript、Python、Scratchを使ってプログラムできるほか、光センサー、温度センサー、加速度センサーを搭載しており、IoTデバイスとしての機能も備えている。Bluetouth対応で省電性に優れているのも特徴となっている。

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