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NEC、工場用コンピュータに新モデル、GPUカードなどの拡張性を向上

2018年7月18日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

NECは2018年7月18日、工場などの過酷な環境で使うことを想定して耐久性や可用性を高めたファクトリーコンピュータの新モデル「FC-R24W」および「FC-R16W」を発表、同日受注を開始した。2018年7月31日から出荷する。新モデルは、コンパクトなきょう体サイズを継承しながらグラフィックボードなど補助電源を必要とする拡張ボードを実装できるようにするなど、拡張性を強化した。

 FC-R24WとFC-R16Wはいずれも、工場などの過酷な環境で使うことを想定して耐久性や可用性を高めたファクトリーコンピュータである。耐環境性(動作温度は摂氏5~45度、耐振動、耐ノイズなど)や高信頼設計(長期供給部材の選定、冗長電源、複数のRAID構成など)といった特徴を備える。

写真1●FC-R24Wの外観写真1●FC-R24Wの外観

 長期間の安定供給も保証する。5年間の長期供給と、供給終了から標準で7年、最大で10年間の長期保守を提供する。供給終了時期は2023年6月末日で、保守終了時期は、保守受付期間延長モデルの場合で2033年06月末日になる。

 新製品2モデルは、既存モデルと比較して、2Uラックマウント型で奥行531ミリメートルのコンパクトなきょう体サイズを継承しつつ、インタフェースや拡張性を高めた。LAN機能に10GBASE-Tを選択できるようにしたほか、グラフィックボードなど補助電源を必要とする拡張ボード(長さ280ミリメートルまで)を搭載できるようにした。これにより、高精細な画像データや大量の映像データを高速に処理できる。

 IoTシステムで求められる情報処理性能も向上させた。FC-R24WのCPUは、Xeon E5-2680 v4(2.40GHz、14コア)で、従来比で約3倍の性能になった。FC-R16WのCPUは、Xeon E5-2608 v4(1.60GHz、8コア)で、従来比で約1.5倍の性能になった。最大搭載メモリー容量は、2CPU構成で256Gバイト、1CPU構成で128Gバイトにまで拡張した。

 価格(税別)は、FC-R24Wが158万7000円から。FC-R16Wが115万4000円から。標準構成は、メモリーが8Gバイト、ディスクがSAS接続ハードディスク600Gバイト×2(RAID1構成)、冗長電源あり、DVD-ROMドライブ、Windows Server 2012 R2。販売目標は今後5年間で1万台以上。
 

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NEC、工場用コンピュータに新モデル、GPUカードなどの拡張性を向上NECは2018年7月18日、工場などの過酷な環境で使うことを想定して耐久性や可用性を高めたファクトリーコンピュータの新モデル「FC-R24W」および「FC-R16W」を発表、同日受注を開始した。2018年7月31日から出荷する。新モデルは、コンパクトなきょう体サイズを継承しながらグラフィックボードなど補助電源を必要とする拡張ボードを実装できるようにするなど、拡張性を強化した。

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