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シスコ、DC/NW/Appの稼働状況を分析・可視化する「Tetration」にSaaS/仮想アプライアンス版を追加

2018年7月19日(木)河原 潤(IT Leaders編集部)

シスコシステムズ日本法人は2018年7月18日、データセンター内のアプリケーションやネットワークの情報を収集・分析し、稼働状況を可視化する「Cisco Tetration」プラットフォームの新しい提供形態モデルを同年6月に提供開始したことを発表した。SaaSとして提供する「Cisco Tetration SaaS」と仮想アプライアンスとして提供する「Cisco Tetration-V」の2つで、いずれも既存のオンプレミス(自社運用)モデルと同等の機能を備えている。

 Cisco Tetration(テトレーション、注1)が国内で登場したのは2016年7月。テレメトリー情報捕捉のためのハードウェアセンサーがASICに組み込まれた同社製Nexusスイッチなどで構成されたハードウェアアプライアンスとして発表された(リリース当初の名称はCisco Tetration Analytics)。データセンター内のサーバーやネットワーク、アプリケーションの稼働状況(パケット、フロー、帯域利用など)をリアルタイムに捕捉し、集積したデータに分析をかけてIT運用管理担当者のアクションにつながるように可視化する製品である(図1)。現在のバージョンは3.0で、機能は多岐にわたるが、特徴をまとめると次のようになる。

(1)データセンターおよびクラウドサービス内でのアプリケーションの相互依存関係を「ホワイトリストポリシー」に表現
(2)ホワイトリストポリシーに基づいて、シミュレーションによる影響分析やポリシー違反のフローや通信パターンの異常の検出・特定
(3)サーバープロセスのふるまい異常判定に基づいて、SpectreやMeltdownのような重大なCPU脆弱性の疑いのあるセキュリティイベントを特定
(4)収集した情報を蓄積し、ビッグデータやマシンラーニング技術を用いて分析。運用上の判断を下せるように可視化
(5)フォレンジック検索エンジンにより、数十億ものフローを対象とした検索を1秒以内に実行して提示

図1:Cisco Tetrationの機能概要(出典:シスコシステムズ)
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注1:Tetrationという名称の由来をシスコは次のように説明している「Tetrationは、非常に大きな数を示すために使用される数学用語です。4番目のハイパー演算であり、冪乗の繰り返しを意味します。本製品では、有意義な結果を提供するために処理される膨大な量のデータや、圧倒的な拡張性を示すために、この用語が名称として採用されました」

SaaS/仮想アプライアンス版の導入メリット

 今回追加されたSaaS/仮想アプライアンスモデルにより、企業はTetrationを短時間で導入できるようになった。SaaSモデルは構成上、ソフトウェアセンサーのみだが、2万5000までの監視対象ワークロード(サーバー)に対応し、従量課金型のマネージドサービスとしての利用が可能になる。シスコは、Tetration SaaSの採用で企業が得られる主なメリットとして以下を挙げている。

・ハードウェア要件に依存しないワークロード保護機能
・数時間で完了する迅速な導入
・オンプレミス、パブリック、プライベートのクラウドワークロードの保護
・最大2万5000ワークロードの拡張性
・フォレンジック分析のための数カ月単位のデータ保持
・標準のディザスタリカバリ機能とSLAに基づくバックアップ
・チャネルパートナーによって提供されるサポート/サービス

 一方、仮想アプライアンス版のTetration-Vは、監視対象ワークロードは1000までで、オンプレミス(VMware ESXiによるサーバー仮想化環境が必要)またはパブリッククラウド(AWS、Microsoft Azure)にインストールして導入する。事前設定済みなので、SaaS版のように容易に利用を始めることができる。なお、既存のオンプレミス版は監視対象ワークロードが25000まで対応する「Tetration Platform」と5000までの「Tetration-M」が用意されている(図2)。

図2:Cisco Tetrationプラットフォームのラインアップ(出典:シスコシステムズ)
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 また、シスコは追加された2モデルについて、オンプレミス版と同様、同社チャネルパートナーによるプロフェッショナル/サポートサービスのオプションも用意する。同サービスはTetrationの採用・導入や、ポリシーやセキュリティ設定/最適化の支援やユースケースサポートなどが含まれる。

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