[調査・レポート]

AI/ディープラーニングの進展で急拡大する画像認識ソリューション市場―ミック経済研究所

2017年度の国内市場規模は19億1000万円、2021年度には551億円市場へ

2018年7月30日(月)IT Leaders編集部

IT市場調査会社のミック経済研究所は2018年7月30日、AI(人工知能)およびディープラーニング(深層学習)技術を用いた国内の画像認識ソリューション市場調査結果の概要を公表した。同社によると、2017年度の同市場規模は19億1000万円で、2021年度には551億円にまで拡大する見通しだという。

図1:AI/ディープラーニング活用の画像認識ソリューション市場の推移(出典:ミック経済研究所)
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 ミック経済研究所によると、2017年度のAIおよびディープラーニングを活用した画像認識ソリューション市場規模は19億100万円。2018年度は対前年比で209.5%の39億8200万円となり、2021年度までには551億円市場になると予測している(図1)。

 今回の調査にあたってミック経済研究所は、AI/ディープラーニング(深層学習)技術を用いて画像認識ソリューションを提供する国内主要ベンダー24社に面接調査を行い、個別実態を把握したのち、面接調査以外の24社の推定値を加え、全体の市場動向を予測・分析を行っている。面接調査24社の市場カバー率は67.4%になるという。

 要素技術および応用手法の急速な進展により、ディープラーニングの適用範囲が大きく広がっている。ミック経済研究所は、「画像・映像データを解析するソリューションは、今まで人が目視で行い判断してきた作業や、膨大な時間が必要であった作業の負荷を大きく軽減するソリューションとして期待されている」と説明。その中でも市場性が高いと期待される5つの製品分野(1.検品・検査/2.マーケティング/3.測定・観察・探索/4.物品管理/5.セキュリティ)を中心に調査・分析を行った。同社がまとめた、1~3の主要製品分野別の動向は以下のようになっている。

1. 検品・検査分野
 検品・検査分野の2017年度売上高は9億6000万円で、2018年度は対前年比194.3%の18億6500万円となる見込み。2021年度までには236億円市場になると予測。検品・検査分野の実績は、ほとんど製造業での実績となる。製造業では検品・検査工程でのスピード化、人件費の削減と導入における費用対効果がわかりやすいため、導入が加速している。

2. マーケティング分野
 マーケティング分野の2017年度売上高は4億円で、2018年度は対前年比180%の7億2000万円となる見込み。2021年度までには65億円市場になると予測。この分野では、多様なソリューションが展開されている。現状では来店者の属性把握や計数などのソリューションの売上げが最も大きい。

3. 測定・観察・探索分野
 測定・観察・探索分野の2017年度売上高は2億9000万円。2018年度は対前年比217.9%の6億3200万円となる見込みで、2021年度までには140億円市場になると予測。この分野は、土木インフラ分野や医療分野での活用が多い。それ以外にも多様な業種で活用できることが想定され、今後も新しい活用領域が広がるにつれ、市場規模も拡大していくことが想定される。

 同市場の急拡大の背景として、ミック経済研究所は、(1)国内の生産年齢人口が減少に向かう中で、AI/ディープラーニングを積極活用することで労働力不足を解消したいと考える企業が製造業を中心に多数存在すること、(2)AI/ディープラーニングの活用で必要となる異業種間の連携による相乗効果への期待、(3)各事業者がAIビジネスの経験を得る“経験効果”への期待を挙げて説明している。

 今回の調査の詳細は、ミック経済研究所が2018年7月に発刊した「AI(ディープラーニング)活用の画像認識ソリューション市場の現状と展望【2018年度版】」に収録されている。

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