[新製品・サービス]

2018年8月29日(水)日川 佳三（IT Leaders編集部）

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　アドバンスト・メディアは、音声認識エンジン/アプリケーションの適用領域として、人手不足が問題となっている建設・不動産業界に注力している。音声認識でアプリケーションを操作したり、音声認識でテキストを入力したりすることが有効だからである。しかし、建設・不動産業界の現場は、アプリケーションを使う人そのものが足りていない。だから人材サービスを開始するという。

　買収したRixioは、本体で130人、協力会社を含めて200人程度の人材を持つ人材サービス企業である。建設業界向けの品質検査の代行や、マンション内覧会の運営などを手がけている。拠点は東京だが、2018年10月1日付けで大阪支店も設置し、東京と大阪の2拠点でサービスを提供する。

音声入力フロントエンドに新版、Windowsにも入力可能に

　2018年9月1日には、音声によるテキスト入力フロントエンドで、建設・不動産業界に特化した「AmiVoice スーパーフロントエンダー」の新版も提供する。新版では、Windows上で報告書を作成するケースにも使えるように、iPad/iPhoneで入力したテキストをクラウド経由でWindowsパソコンに転送できるようにした。

画面1：音声入力ができるテキスト入力フロントエンド（出典：アドバンスト・メディア）
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　AmiVoice スーパーフロントエンダーは、iPad/iPhoneで使えるテキスト入力フロントエンドソフトである。音声認識機能はクラウド上で提供する。メモ帳などのアプリケーションに対するテキスト入力の際に、AmiVoice スーパーフロントエンダーを選択することで、音声でテキストを入力できる。他の入力手段と比べて高速に入力できるとしている。

図1：AmiVoice スーパーフロントエンダーは、他の手段よりも高速にテキストを入力できるとしている（出典：アドバンスト・メディア）
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　同社がテキスト入力速度を測ったところ、パソコンのキーボードで75秒かかったテキストが、Siriなら108秒、フリック入力なら135秒、AmiVoice スーパーフロントエンダーなら20秒で入力できたとしている。

　9月1日にリリースする新版では、テキストをWindowsパソコンに転送できるようにした。これにより、Windows上でWordやExcelなどで現場の報告書を作成するといったケースで、いったんiPhone/iPadに入力しておいたテキストをWidnowsパソコンに転送し、簡単に報告書にテキストを埋めることができる。

　Windowsパソコン上では、専用のアプリケーションをインストールして使う。これにより、AmiVoice スーパーフロントエンダーのクラウドを介して、iPhone/iPadからデータをWindowsに転送できるようになる。メモ帳やWord/Excelなどの任意のアプリケーションのテキスト入力箇所にカーソルを合わせた状態で、iPhone/iPadの画面を操作することによって、テキスト情報を転送できる。

　新版では、テキストだけでなく、画像（写真撮影や手書き情報）も入力できるようにした。現場の写真を撮影して保存するといった用途に使える。これらの画像をWindowsパソコンに転送することもできる。新版ではさらに、音声コマンド（転送、保存、撮影、改行）を使えるようにした。音声認識の精度を上げるために単語を登録することもできるようになった。

　AmiVoice スーパーフロントエンダーの価格（税別）は、契約する会社ごとに基本料金が月額5万円。利用料金は、1ユーザーあたり100円～500円（ユーザー数が増えると単価が安くなる）。