[松岡功が選ぶ“見逃せない”ニュース]

2018年8月の3本:Windows Server 2008サポート終了に伴う移行支援策/NTTがグループ再編へ/NECとMSが「NEC 365」を共同開発

2018年9月4日(火)松岡 功(ジャーナリスト)

2018年8月のニュースから松岡功が選んだのは、「マイクロソフトが『Windows Server 2008』サポート終了に伴う移行支援策を発表」「NTTがグローバル事業強化に向けてグループ再編へ」「NECとマイクロソフトが『NEC 365』を共同開発」の3本である。“見逃せない”理由と共に、それぞれのニュースのポイントをお伝えする。

Windows Server 2008サポート終了に伴う移行支援策を発表

 日本マイクロソフトが2018年8月8日、企業システムのサーバーOS、Windows Server 2008のサポート終了に伴い、新しい利用環境への移行支援策を発表した。

 Windows Server 2008は2020年1月14日に、またRDBMSの「Microsoft SQL Server 2008」は2019年7月9日に、マイクロソフトの「サポートライフサイクルポリシー」に基づいてサポートが終了する。それ以降はセキュリティ更新プログラムが提供されなくなるため、サーバ環境への不正侵入、脆弱性が特定される懸念、情報漏洩の危険性などの潜在リスクが増加する。従って、同社では新しい利用環境への移行を促進している。

 移行支援策としては、図1のように、ユーザーの利用状況に応じて「オンプレミス環境での最新OSへのアップグレード」「クラウド環境(Azure)への再ホスト(リフト&シフト)」「クラウド環境への再設計による移行(リファクタリング)」といった3つのフェーズを用意。図中の下段にあるように、ライセンス面での配慮も行っている。

図1:新しい利用環境への移行支援策:3つのフェーズ(出典:日本マイクロソフト)
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 そして、これらの移行支援策を推進するために、ユーザーの課題に合わせて適切な戦略パートナーを紹介する「マイクロソフトサーバー移行支援センター」を設立。今回の発表時点で戦略パートナーとして57社が参画している。(関連記事参照)

[選定理由]

 Windows Server 2008は企業システムのサーバOSとして数多く利用されているため、この動きは企業のIT化において大きな影響があると考えたからだ。

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