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AOKI、スーツのサブスク「suitsbox」の顧客管理基盤にSalesforce Service Cloudを採用

2018年10月1日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ビジネススーツを中心とする紳士服・婦人服チェーンのAOKI(本社:神奈川県横浜市)は、毎月新しいスーツセットが届く月額制のスーツレンタルサービス「suitsbox(スーツボックス)」の提供にあたり、顧客管理基盤として「Salesforce Service Cloud」を導入した。セールスフォース・ドットコムが2018年10月1日に発表した。

 AOKIは、ビジネススーツを月額制のサブスクリプション(購読)型で利用できる新サービス「suitsbox」を、2018年4月30日に開始した。設定した好みとサイズに合わせたスーツ、シャツ、ネクタイをスタイリストが選定して宅配便で届けるサービスである。1カ月間着用した後で返却すれば、翌月には新たなスーツセットが届く。

 AOKIが都市部に住んでいる1980年代以降に生まれたミレニアル世代に調査を実施したところ、「買い物に行く時間がない」「スーツを買うお金がない」「服を保管する場所がない」という悩みを抱えていた。これに対するアプローチとしてsuitsboxを企画した。

 今回、suitsboxに関して、商品に関する問い合わせ窓口となるコールセンターのシステムに、AWS(Amazon Web Services)の「Amazon Connect」を採用した。さらに、コールセンター向けの顧客情報管理の基盤として、Salesforce Service Cloudを導入した。

 Amazon ConnectとSalesforce Service Cloudを連携させた。これにより、顧客から問い合わせが入った際に、Service Cloudに蓄積した顧客の履歴情報や要望/意見などを参考にしながら対応できるようにした。suitsbox事業にかかわる経営上のKPIも、Service Cloudのダッシュボード上で参照できる。

 今後は、suitsboxのサービス向上を継続的に図っていくことを目的に、Einstein Botsといった先進のAI技術を活用する。顧客がセルフサービス型で自らの課題を解決していけるようなサービスを提供する。さらに、Einstein Analyticsを使い、顧客データを分析したり、商品の傷み具合を見える化したりする予定。

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