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日立ソリューションズ、情報漏洩防止ソフト「秘文」をクラウド化、必要な機能を選んで導入

2018年12月19日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

日立ソリューションズは2018年12月19日、ファイル暗号化やアクセス制御などのセキュリティ機能によって情報漏洩を防ぐソフトウェア製品群「秘文」シリーズのラインアップを拡大し、管理サーバー機能をクラウド型で提供する「秘文 Endpoint Protection Service」を発表した。2018年12月20日から提供する。価格(税別)は、ボリュームゾーンである500ユーザー時に年額300万円(1人あたり年額6000円)。

 日立ソリューションズの「秘文 Endpoint Protection Service」は、ファイル暗号化ソフト「秘文Data Encryption」とアクセス制御ソフト「秘文Device Control」の機能を組み合わせて提供するクラウドサービスである(図1)。これらの機能を使うためのエージェントソフトを管理対象のPCにインストールし、これらの管理サーバー機能をクラウド上で提供する。

図1:秘文 Endpoint Protection Serviceの概要(出典:日立ソリューションズ)図1:秘文 Endpoint Protection Serviceの概要(出典:日立ソリューションズ)
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 既存のソフトをクラウド化するにあたり。エンドポイント(PCやサーバー)のセキュリティ運用にかかるシステム管理者の負担を軽減することに注力した。まず、クラウドサービスであるため、日立ソリューションズがユーザーに代わって管理サーバーの障害監視やOSの脆弱性対応、バックアップ運用などを行う。システム管理者に必要な運用は、秘文のログやセキュリティレポートの確認だけになる。

 さらに、クラウド上に機能を選ぶためのポータル機能を新規に用意した。内部不正の防止やテレワークなど、あらかじめ用意してあるセキュリティ対策メニューから、必要な項目を選択するだけで、ファイル暗号化やアクセス制御などの目的に応じたセキュリティ機能を利用できる。

 システム管理者は、メニューから、機密データの暗号化、USBメモリーなどのデバイス利用の制御、強制的にVPNに接続する(強制VPN接続機能)ためのネットワークの制御など、必要な項目を選択する。この内容をもとに日立ソリューションズがクライアントソフトを作成する。これをユーザーのPCにインストールするだけで、目的に応じたセキュリティ機能を導入できる。

 秘文の更新プログラムは、Windows 10の機能で、定期的な更新プログラムを配信するWindows as a Service(WaaS)に対応する。Windows Server Update Services(WSUS)を利用している企業は、秘文の更新プログラムをWSUSサーバーへ登録することによって、Microsoft Updateと統合できる。Microsoft Updateを行うだけで秘文の更新プロクラムを自動でインストールできる。

 クラウド化にあたり、ユーザー数が多い場合の費用も下げた。オンプレミス版のソフトの価格は、秘文 Data Encryptionと秘文 Device Controlともに、ライセンス購入型が管理対象1台あたり1万円、サブスクリプション型の場合、1台あたり年額5000円。これに対して、今回のクラウド版は、両方の機能を利用できて、1台あたり年額6000円(500台の場合)。

 クラウド版の価格は100人単位で、最小構成となる1~100台の場合に160万円(100台の場合に1台あたり1万6000円)。ボリュームゾーンとなる401~500台の場合に300万円(500台の場合に1台あたり6000円)。

 製品提供の背景について同社は、セキュリティ対策への投資やセキュリティガバナンスの見直しが必要になっている一方で、多くの企業、特に中堅・中小企業ではセキュリティ人材や予算が不足しており、十分な対応ができていないことを挙げる。これを受けて、エンドポイントセキュリティ機能を、いつでもどこでも利用できるクラウドサービスの形態で提供する。

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