GRANDITとインターコムは2018年12月25日、単一のRPA(ロボットによる業務自動化)エンジンによって、両社のソフトウェアを同時に自動化できるようにしたと発表した。GRANDITのERP(基幹業務システム)ソフトとインターコムのEDI(電子データ交換)ソフトを組み合わせ、単一のRPAエンジンでERPからEDIまでの基幹系作業を自動化できる。
GRANDITは、ERPソフトウェア「GRANDIT」を提供している。2018年5月からは、GRANDITのオプションとして、RPAソフトウェア「RPA Solution for GRANDIT」を提供している。
一方のインターコムは、EDIソフトウェア「Biware EDI Station 2」を提供している。2018年12月21日からは、Biware EDI Station 2のオプションとして、RPAソフトウェア「Biware EDI Station Auto Web オプション」を提供している(関連記事:インターコム、Web-EDIの受注業務を自動化するRPAソフトを販売)。
インターコムでは、Web-EDIのWebブラウザ操作を自動化するためにRPAオプションを用意した。EDIプロトコルを用いたEDI処理については、これまでも業務フローとして定義して自動実行が可能になっていた。一方で、Webブラウザを介して対話型に実施するWeb-EDIの処理については、自動化できていなかった。
今回、インターコムが提供を開始したRPAオプションは、RPAのエンジンとして、GRANDITのRPAソフトを採用している。Biware EDI Station 2の業務フローにRPAソフトを組み込むためのモジュールを新たに用意し、これとRPAソフトを組み合わせてオプション製品とした。
GRANDITのRPAソフトを採用したことで、共通のERPエンジンを使って、ERPソフトとEDIソフトを組み合わせた業務処理を自動化できるようになった(図1)。例えば、EDIを起点にERPソフトにデータを入力するといった処理を開発しやすくなった。
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