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NEC、大阪駅北地区の複合商業施設でスマートシティの実証実験、混雑度を把握し異常音を検知

2019年2月6日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

NECは2019年2月6日、一般財団法人アジア太平洋研究所(APIR)とNTT西日本と共同で、大阪駅北地区の複合商業施設、グランフロント大阪でIoTを活用したスマートシティの実証実験を開始したと発表した。

[お詫びと訂正]タイトルおよび記事本文に誤記がありました。お詫びして以下に訂正します(2019/2/7 14:52)
 誤:大阪駅北地区のホテル  →  正:大阪駅北地区の複合商業施設

 2019年2月1日から2019年3月24日にかけて、グランフロント大阪北館において、各種センサーによって混雑度や群衆流量を把握するとともに異常音を検知する実証実験を行っている(図1)。

図1:グランフロント大阪における実証実験の概要(出典:NEC)図1:グランフロント大阪における実証実験の概要(出典:NEC)
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 混雑度と群衆流量の把握には、NECの「群衆マネジメントソリューション」を活用する。施設の主要通路やエスカレータ付近など6カ所にカメラを設置し、この映像を分析する。これにより、混雑状況や人流をリアルタイムに把握できる。警備員の配置や避難誘導の最適化などに貢献する。

 異常音の検知には、NECの「音状況認識技術」を活用する。施設内1カ所に複数の音センサー(マイク)を設置し、音量や音質などを分析する。破裂音、ガラスが割れる音、悲鳴などの異常音を検知するほか、にぎわい度をリアルタイムに計測する。これにより、事件や事故の早期発見と解決に貢献する。

 プライバシーの保護に配慮している。実証実験においてカメラで撮影した映像は、来街者の人数、混雑度、移動方向の推定データを生成し、分析後に破棄する。顔や容貌などの特徴検出(顔認証など)は行わない。音センサーで収録した音情報は、音量や音質の特徴量に変換し、異常音の検知やにぎわい度の計測後、センサー内で破棄する。

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