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TOTOが成田空港にIoTトイレを新設、空き状況と行列状況を入口のサイネージに表示

2019年2月26日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

NTT東日本とIoT/AIエンジニアリング会社のバカンは2019年2月26日、成田国際空港に新設する訪日外国人向けのIoTトイレ「experience TOTO」において、トイレの使用状況と行列状況をトイレ入口両脇に設置したサイネージにリアルタイムで表示するシステムを構築したと発表した。experience TOTOは、TOTOが2019年4月3日に開設する。

 TOTOは、2019年4月3日から、成田国際空港第一ターミナルビル南ウイング1階に、IoTを活用したトイレ「experience TOTO」を開設する。狙いは、訪日外国人に、入国最初のトイレで温水洗浄便座「ウォシュレット」に代表される“日本のきれいなトイレ文化”を体験してもらうこと。

 TOTOが2018年10月に発表した「訪日外国人旅行者アンケート調査」では、観光地のトイレがきれいだった場合、7割以上が「観光地のイメージがよくなる」と回答している。また、2020年に向けて訪日外国人の急増が予想される成田国際空港では、多様なニーズに合わせて空港内の各トイレで改修工事を進めている。

 一方、訪日外国人の中には、操作ボタンが多い日本の多機能トイレに不慣れな人や、トイレの空室を探す手間と時間をかけたくない人がいる。NTT東日本とバカンは、こうした状況を改善する仕組みとして、多言語対応のタブレットリモコンをトイレの各個室に導入するとともに、トイレの使用状況と行列状況をトイレ入口両脇に設置したサイネージにリアルタイムで表示するシステムを構築した(図1)。

図1:トイレの使用状況と行列状況をサイネージに表示する(出典:NTT東日本、バカン)図1:トイレの使用状況と行列状況をサイネージに表示する(出典:NTT東日本、バカン)

 トイレの使用状況と行列状況をサイネージに表示するシステムの仕組みを説明している。トイレ内の個室に設置したセンサーで各トイレの利用状況をリアルタイムに把握し、トイレの天井に設置したセンサーで行列状況をリアルタイムに把握する。これらの情報を、トイレ入口両脇に設置したサイネージにリアルタイムに表示する。サイネージには5言語(日本語、英語、簡体字中国語、繁体字中国語、韓国語)で混雑情報を表示することから、日本語が分からない外国人でも把握できる。

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