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[市場動向]

日本IBM、製薬企業や医療団体と連携しブロックチェーン技術の活用を推進

2019年3月28日(木)IT Leaders編集部

日本IBMは2019年3月27日、ブロックチェーン技術を用いて、医療・製薬業界向けに安全で効率的、かつ規模の拡大に対応できる情報交換の仕組みの構築を推進すると発表した。製薬企業や医療団体など20の企業や団体と2018年10月から協議を行っている。医薬品などのサプライチェーンや医療データ交換の基盤構築に向けて、関連する実証実験を2019年中に実施する。

 医療・製薬業界では、医療関連データ管理におけるセキュリティ向上や医薬品のサプライチェーン、電子カルテや診断データなどの医療情報の管理といった観点でブロックチェーン技術の適用に対する注目度が高まっている。ブロックチェーン技術の活用により、信頼性の高いデータに対して素早く安全にアクセスできるようになって、個々の患者の利便性の向上、偽造医薬品の低減、より効果的な研究開発の促進、新たなビジネスモデルの推進が可能になる。

 国内外では、ブロックチェーン技術の業務適用を目的に、さまざまな業界で実証実験が活発に行われている。しかし、探索を含む初期段階的な実験が多くを占めている。これに対して日本IBMは、製薬企業や医療団体などとブロックチェーン技術を医療・製薬業界の情報交換の仕組みとして活用することを検討し、業界横断的な課題の解決や新たなビジネスモデル構築を推進する。

 実証実験の目的として日本IBMは、「医療・製薬に関する国内外の新たなビジネスモデルの事例や動向、ブロックチェーン技術の適用に関する調査研究をする」、「調査研究を通じて得られた課題の解決方法や新たなビジネスモデルを検討することにより、医療・製薬業界の発展及び社会的責務に資する革新的なサービスの提供を目指す」、「医療・製薬に関する新たなビジネス事例の情報共有を図る」ことを挙げている。

 活動内容として日本IBMは、「医療・製薬業界におけるビジネス事例や動向、ブロックチェーン技術の適用に関する調査研究」「実証実験に向けたユースケースの検討」、「調査研究を通じて得られた課題への解決の取り組み」「医療・製薬に関する新たなビジネス事例の情報共有」「運営に関する協議、調整全般」「その他、目的を達成するために必要な活動」を挙げている。

 参加企業・団体は表1のとおりである。

表1:参加企業・団体(*は幹事会社)
参加企業
(50音順)
アステラス製薬
協和発酵キリン
グラクソ・スミスクライン
塩野義製薬
第一三共(*)
大日本住友製薬
武田薬品工業 湘南ヘルスイノベーションパーク(*)
田辺三菱製薬
中外製薬(*)
ロシュ・ダイアグノスティックス
他7社
参加団体
(50音順)
一般社団法人ITヘルスケア学会 医療ブロックチェーン研究会(*)
独立行政法人国立病院機構京都医療センター(*)
他1団体
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