[調査・レポート]

東京都、RPAの実証実験結果を公表、29業務で平均66.8%、最大100%の業務時間を縮減

2019年3月29日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

東京都は2019年3月27日、東京都が取り組んだRPA(ロボットによる業務自動化)の実証実験について、結果を公表した。庁内5局の29業務で実証実験を行った結果、RPAの活用によって、平均で66.8%、最大で100%の業務時間の縮減効果を確認した。年間で計438時間の縮減効果があった。

 東京都は、RPAの実証実験の報告書を公表した。庁内5局の29業務にRPAを適用したところ、平均で66.8%、最大で100%、業務時間を縮減できた。各対象業務の年間縮減時間(見込)は合計438時間になる。さらに、PRAを適用する際に業務を見直すことで、業務改善や横展開の可能性などの効果を確認した。

 RPAの対象業務は、主税局、オリンピック・パラリンピック準備局、水道局、収用委員会事務局、総務局の5局の、29業務である。RPAの活用効果が高いと想定した業務を選定した。RPAソフトは「WinActor」(NTTアドバンステクノロジ製)と、「LuPa」(みずほ情報総研製)の2つを使った。実証実験の期間は、2018年10月から2019年3月である。

 2つの民間事業者の協力を得て実証実験を実施した。NTTデータ自治体RPA推進チーム(NTTデータ、クニエ、Blueship、キヤノンマーケティングジャパン)は、RPAソフトのWinActorを使った実験を支援した。みずほ情報総研は、RPAソフトのLuPaを使った実証実験を支援した。

 WinActorの実験結果によると、19業務が対象で、平均で79.6%、最大で100%の業務時間を縮減、年間縮減時間は合計約284時間である。一方、LuPaの実験結果によると、14業務が対象で、平均で53.9%、最大で93.3%の業務時間を縮減、年間縮減時間(見込)は合計約154時間である。

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