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イメージバックアップ新版「Acronis Backup 12.5」、バックアップファイルをVM形式に変換

2019年4月3日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

アクロニス・ジャパンは2019年4月3日、OSを含めてコンピュータのストレージイメージを丸ごとバックアップするイメージバックアップソフトの新版「Acronis Backup 12.5」を発表した。新版では、バックアップファイルをVMファイル形式(VHDX、VMDK)に変換する機能を追加した。さらに、クラウドストレージに最初にバックアップする際、物理的なハードディスクを持ち込めるようにした。

 Acronis Backupは、OSを含めてストレージイメージを丸ごとバックアップするソフトである。DR(災害復旧)などの用途に向く。バックアップ時は、スナップショット機能を使い、稼働中の業務システムを停止させることなくバックアップをとる。一方、復元時は、OSを介さないベアメタル方式により、物理サーバーや仮想サーバー(Hyper-V、VMware)、クラウド(Microsoft Azure、Amazon EC2)などの各種サーバー上に復元する。

 物理サーバー(P)、仮想サーバー(V)、クラウド(C)の3者間で、バックアップイメージを相互に復元できる。例えば、P2C(物理サーバーをクラウドに復元)や、C2V(クラウド上の仮想サーバーを仮想環境に復元)などが自由にできる。仮想環境での起動については、VM(仮想マシン)を復元しなくても、バックアップ済みのイメージファイルをVMイメージとして起動できる。

 今回の新版では、バックアップファイルをサーバー仮想化環境(Hyper-V、VMware)向けのVM(仮想マシン)ファイルに変換する機能を追加した。バックアップファイルを、Hyper-VのVHDX形式や、VMwareのVMDK形式に変換できる。

 新版ではまた、アクロニス・ジャパンのクラウドストレージ「Acronis Cloud Storage」にデータをバックアップするユーザーに向けて、物理データ配送機能を追加した(関連記事アクロニス、クラウドストレージ付きのデータバックアップソフトを年額10万円で提供)。

 物理データ配送機能は、クラウドストレージを使い始める際に障壁となる、最初のデータ転送の負荷をなくすサービスである。ユーザーは、最初のバックアップ時に、ローカルのハードディスクにバックアップをとる。これを、ネットワーク転送ではなく、ハードディスクを配送してデータをクラウドストレージに反映させる。

 新版では、新しいOS環境でも動作するようにした。Exchange Server 2019、Windows Server 2019、Hyper-V Server 2019、VMware vSphere 6.7 update 1、Citrix XenServer 7.6、Red Hat Enterprise Linux 7.6、Ubuntu 18.10、Fedora 25/26/27/28/29、Debian 9.5/9.6、Windows XP SP1(x64)/SP2(x64、x86)である。

 Acronis Backupの価格(税別)は、ワークステーション1台で年額1万500円、サーバー1台で年額9万500円、サーバー仮想化ホスト1台で年額21万5000円、Windows Server Essentials搭載サーバー1台で年額2万7400円、など。

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