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IBC、システム監視ソフトの冗長性を無停止型サーバーで確保した「冗長化構成パック」を提供

2019年4月4日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

アイビーシー(IBC)は2019年4月3日、システム監視ソフト「System Answerシリーズ」を無停止型サーバー(フォールトトレラントサーバー)と組み合わせた冗長化構成パッケージを発表、同日付けで提供開始した。収集したシステム監視情報をハードウェア障害から守ることが目的である。システムを2重化するよりも安価に済むとしている。

 アイビーシー(IBC)の「System Answer」シリーズは、システムの稼働状況を監視するソフトウェアである。SNMPマネジャ機能を中核としており、ネットワークトラフィックやCPU負荷といった性能監視データを収集し、これを時系列でグラフ表示できる。SNMP以外のデータ収集手段としては、アプリケーションのポート監視、対象システムにログインした状態でのプロセス監視、Syslog監視などができる。

 今回、System Answerシリーズに「冗長化構成パック」を用意した。日本ストラタステクノロジーが提供する無停止型(ft:フォールトトレラント)サーバー「Stratus ftServer」と組み合わせた構成であり、1台のStratus ftServerだけで安価にハードウェア障害に対処できるとしている。

 これまでIBCは、System Answerシリーズの冗長性を確保する手段として、2台のサーバー機を用意し、それぞれにSystem Answerシリーズのライセンスをインストールするという方法をとり、ユーザーに納入してきた。しかし、サーバー費用、ソフトウェアのライセンス費用、システム構築費用のすべてが2倍かかってしまうという問題があった。

 今回用意した冗長化構成パックでは、Stratus ftServerで稼働するサーバー仮想化環境(VMware ESXi)の上でSystem Answerシリーズを動作させる。Stratus ftServerはハードウェアを冗長化しているため、ハードウェア障害/復旧時にダウンタイムを発生させずに運用できるとしている。

 製品提供の背景について同社は、System Answerシリーズが基幹システムを含む企業内外の各種システムの稼働状況に関する情報を収集・蓄積している状況を挙げる。

 「月次や年次などの中長期にわたる稼働傾向を把握する使い方や、問題発生時に過去の稼働状況と比較して原因を突き止める使い方をする。ここで、System Answerシリーズが稼働しているサーバー自体がダウンして過去の監視データが失われてしまうと、システム運用担当者が行うべき業務を、適切な時期に、適切な内容で行うことができなくなる。この結果、各種システムの安定稼働が阻害される危険がある」(同社)。

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IBC / Stratus Technologies / BCP/DR

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