[市場動向]

「データ中心文化の醸成が企業の成長には欠かせない」─Tableau Japan

2019年5月15日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

Tableau Japanは2019年5月15日、現場向けBI(ビジネスインテリジェンス)ソフト「Tableau」について説明会を開いた。ユーザー企業がデータを活用するために必要な要素として、データ中心の文化を醸成することが大事だとアピールした。また、2018年4月にサブスクリプションライセンスに切り替えたことで、日本市場が成長しているという。現在、グローバルで84%がサブスクリプションライセンスを利用している。

写真1:米Tableau Software プロダクトマーケティング担当バイスプレジデントのMark Jewett(マーク・ジューエット)氏写真1:米Tableau Software プロダクトマーケティング担当バイスプレジデントのMark Jewett(マーク・ジューエット)氏
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 「データを中心に据え、データによってビジネスを駆動する文化を醸成することが大切だ。データを中心に据えない企業と比べて、数倍も成長するからだ」――。米Tableau Softwareでプロダクトマーケティング担当バイスプレジデントを務めるMark Jewett(マーク・ジューエット)氏(写真1)は、データ中心文化の重要性をこう主張する。米Tableau Softwareは、新機能の開発などによってデータ中心文化の醸成を支援する。

 ユーザー企業がデータを利活用する上では、文化が重要な位置を占めるとMark氏は指摘する。この上で、文化を支える3つの要素を挙げる。第1に、文化は言語に依存する。言語によって、人は価値観を表現する。第2に、文化は柔軟性と適用性を持つ。第3に、文化は他人と共有されるものである。

 言語をTableauに当てはめると、データを正しく読み解くためのリテラシーが大切になる。米Tableau Softwareでは、このためのトレーニングプログラムを提供している。

 柔軟性と適用性をTableauに当てはめると、自由にBIソフトやデータを使えるようにする権限付与とガバナンス(統制)のバランスが大切になる。セルフサービス型のBIソフトが適しているという。

 他社との共有をTableauに当てはめると、ユーザーコミュニティが大切になる。アイディアを交換できるほか、インスピレーションが生まれる。日本には34のユーザーグループがある。

 Mark氏は、データ中心文化を醸成する1つのやり方が製品開発だと主張する。米Tableau Softwareでは、四半期ごとに新バージョンを出しており、過去1年間で140を超える新機能を実装した。例えば、2018年4月に発表した新機能「Tableau Prep」は、データをクリーニングして分析可能にするプレパレーションツールである。

ジェダイは、データを理解し、正しく伝え、人の心を動かす

写真2:アドビシステムズ マーケティング本部マーケティングインサイト&メディアストラテジー データ&ウェブ アナリティクスストラテジストの前井梓氏写真2:アドビシステムズ マーケティング本部マーケティングインサイト&メディアストラテジー データ&ウェブ アナリティクスストラテジストの前井梓氏
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 説明会では、データ中心文化を醸成しているユーザー事例の1つとして、アドビシステムズでTableauを活用し、社内への普及に力を入れている前井梓氏(写真2)が登壇した。前井氏は、社内に蓄積したビッグデータを基に、営業部門などに対してインサイト(洞察)を提供したり施策を提案したりする仕事をしている。

 前井氏は、Tableau Japanが提供している3カ月のトレーニングプログラム「Tableau Jedi Boot Camp」(タブロージェダイブートキャンプ)を受講し、2017年にTableau Jedi(ジェダイ)の資格を得た。「ジェダイは、データを通して世界を理解し、それを人に正しく伝える努力を怠らず、人の心を動かし、行動を促すことができる人のこと」(前井氏)である。

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