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サイオステクノロジー、定額課金と従量課金の仕組みを提供するミドルウェア「SIOS bilink」を販売

2019年6月20日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

サイオステクノロジーは2019年6月20日、定額課金や従量課金の仕組みを提供するミドルウェア「SIOS bilink(サイオス ビリンク)」を発表した。定額課金制のサブスクリプション(購読)ビジネスや、利用量に応じた従量課金制のクラウドサービスなどを提供する事業者に向けて提供する。まずはベータ版として、課金ルールエンジン機能を6月20日付けで提供開始した。SaaSまたはオンプレミス型で利用できる。

 サイオステクノロジーの「SIOS bilink」は、定額課金や従量課金の仕組みを提供するミドルウェアである。サブスクリプションビジネスやクラウドサービスを提供する事業者に向けて提供する。これらは複数の企業にとって共通する機能であるため、SIOS bilinkを使うことで、仕組みを1から開発してシステムに実装する必要がなくなる。

図1:SIOS bilinkのベータ版(最初に提供する課金ルールエンジン)で提供する機能(出典:サイオステクノロジー)図1:SIOS bilinkのベータ版(最初に提供する課金ルールエンジン)で提供する機能(出典:サイオステクノロジー)
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 SIOS bilinkで提供する機能は、これから開発するものを含めて、「リカーリングルールエンジン」(課金ルールエンジン)、「データ、システム連携基盤」、「収益最大化支援」の3つ。今回のベータ版では、第1段階としてリカーリングルールエンジンの機能を提供する(図1)。これを利用することで、課金や原価配賦、レベニューシェアなどの計算が不要になる。

 サイオステクノロジーが強調するSIOS bilinkの特徴としてはまず、個々のサブスクリプション事業者の状況に合わせて、必要な機能だけを安価に提供する点がある。さらに、使い勝手にも注力しており、GUI画面とAPIの両方の手段で機能を利用できる。また、システム形態に合わせて、SaaS版(Azure上で稼働)とオンプレミス版を選択できる。

 APIとGUIの両方の手段で、従量費用の算出ルールとなる情報を登録できる。SIOS bilinkは、登録したルールと都度受信する統計情報を基に月々の請求額を算出する。APIやGUIからは、従量費用の根拠となる統計データをJSON形式で送信できる。算出した請求額の履歴を参照することもできる。顧客情報や担当者の管理もできる。

 課金のパターンは、標準で4つから選べる。(1)毎月同一料金の固定額で利用できるパターン、(2)利用量に応じて従量制で課金するパターン、(3)利用期間に応じて定額や低率で割引や割増をするパターン、(4)利用量に合わせて段階的に費用が上がるパターンである。この4つ以外のパターンについては個別のカスタマイズ対応となる。

 価格は、SaaS版とオンプレミス版ともに月額制で、個別見積もり。最も廉価なパターンで、SaaS版を使った場合に、月額10~20万円程度になるという。なお、社内での試験運用などのように、実際に定額課金や従量課金のビジネスに使わないうちは、SIOS bilinkの利用料はかからない。販売目標として、2023年12月末までに10億円を掲げる。

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