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クラリベイトと日立、海外特許文献の調査業務を効率化する「特許読解支援Derwent連携」

2019年6月27日(木)IT Leaders編集部

学術情報・知的財産・ライフサイエンスに関する情報サービス企業であるクラリベイト・アナリティクス・ジャパンと日立製作所は2019年6月26日、企業の海外事業戦略の立案に必要となる海外特許文献の調査を効率化するサービス「特許読解支援Derwent連携」を共同開発したと発表した。日立製作所の特許情報提供サービス「Shareresearch」のオプションとして同年7月17日から提供する。価格(税別)は18万円から。

 特許読解支援Derwent連携は、世界59の特許発行機関が発行する30言語以上にのぼる約8400万件(2019年6月現在。クラリベイト調べ)の海外特許情報を高度に翻訳・要約した、クラリベイトのグローバル特許データベース「Derwent World Patents Index(DWPI)」を、シェアリサーチ上で閲覧可能にし、膨大な海外特許文献の調査を効率化するものである(図1)。

図1:サービスの概要(出典:クラリベイト・アナリティクス・ジャパン、日立製作所)図1:サービスの概要(出典:クラリベイト・アナリティクス・ジャパン、日立製作所)
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 両社のサービス提携により、Shareresearchを導入している企業において、知的財産部門以外に特許分野に精通していない研究開発部門でも、読解が困難な海外特許文献の調査時に、高度に翻訳・要約した特許データを閲覧可能になる。これにより、効率的に海外特許文献を理解できるようになる。また、DWPIのコンテンツと学術情報を搭載したクラリベイトの基盤である「Derwent Innovation(DI)」も併せて利用するユーザーは、DIで検索・分析した結果を容易に取り込み、Shareresearch上で共有することも可能だ。

 今回のサービス開始に先立ち、両社は、2018年11月に知的財産分野の市場活性化を目的としたサービスの開発検討に向け協業を開始した。Shareresearchのユーザーであるブリヂストンや村田製作所でプロトタイプ検証を進め、高度に翻訳・要約されたクラリベイトの海外特許情報を活用することで、一定時間内に読解できる件数が約40%増加するなど、効率的な海外特許文献の読解を支援できることを確認したという。また、三菱マテリアルをはじめ多くの企業で定性的な評価検証を実施している。

 特許調査時には、タイトルと抄録から発明内容を推測し当該特許を検索するが、非英語圏も含む海外特許文献の特許の調査時は、原文タイトルや抄録から発明内容を推測することは難しい。同サービスでは、DWPIから引用した翻訳されたタイトルと抄録を英語や日本語で表示することで、発明内容の推測を支援する。また、抄録は、新規性や用途、優位性といった項目別に要約可能なため、利用者は容易に発明内容を把握でき、海外特許文献の調査時における負荷低減を図れる。

 シェアリサーチでは、知的財産部門のほか、研究開発部門や営業部門など様々な部署で利用することで、知的財産分野に精通する社員の調査結果などを関係者間に迅速に共有し、読解作業を研究開発部門と分担するなど、業務の効率化を促進できる。さらに海外特許文献に加え、学術情報なども連携したより高度な調査が必要な際は、学術情報などのデータが格納されているクラリベイトの基盤であるDerwent Innovationの検索結果もシェアリサーチ上で共有することで、より高度な調査が可能になる。

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