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日立、高速データベース「HADB」に新版、IoTデータの分析を効率化

2019年7月1日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

日立製作所は2019年7月1日、高速に動作することをうたうデータベースソフトウェア「Hitachi Advanced Data Binder」(HADB)の新版「05-00」を発表、同日提供を開始した。新版では、IoTセンサーデータやログデータの集計やデータ同士の関連付けで用いる処理を高速化した。さらに、ライセンス体系を変更し、データの増加に合わせたシステム拡張時のコストを抑制できるようにした。

 HADBは、非順序型実行原理に基づくRDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)エンジンソフトウェアである。非順序型実行原理とは、データの要求順序とは無関係な順序に、非同期的にデータを処理することによって、ハードウェアの処理性能を最大限に引き出す、というもの。

 HADBではこれまで、データ格納形式として、テーブルの行単位でデータを格納するローストア形式に加えて、テーブルの列単位でデータを格納するカラムストア形式を選択可能にするなど、強化を図ってきた。カラムストア形式は、IoTセンサーのログなどの時系列データの集計や検索処理に適している。

 新版では、カラムストア形式でのデータベース更新処理を効率化した(図1)。データの追加や更新後に、性能の維持のために必要だった追加・更新部分のデータ格納形式の変換を自動的に行なう機能を追加した。データベースの運用負荷を高めることなく、集計処理の高速性を維持できる。

図1:Hitachi Advanced Data Binder新版の概要(出典:日立製作所)図1:Hitachi Advanced Data Binder新版の概要(出典:日立製作所)
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 新版では、大規模データ同士を関連付けて分析する場合に利用するデータ表の結合機能も強化した。ユーザーが指定した結合の条件に該当しないデータの読み込みを自動的にスキップする機能を追加し、結合処理を高速化した。日立製作所によると、センサーデータなどの分析で数千億レコードの表の結合を行なう業務を想定した例において、読み込み量を従来の150億レコードから30億レコードまで削減できたという。

 新版では、ライセンス体系も変更し、増え続けるデータ量に応じてシステムを拡張した際のコストを抑制した。具体的には、プロセッサを増やしても新たなライセンス費用が発生しないようにした。プロセッサ数とデータ容量に基づくライセンス体系から、サーバー台数とデータ容量に基づくライセンス体系へと変更した。

 価格(税別)は、以下の通り。サーバー台数ライセンスは、700万円。クラスタ構成時はサーバー台数ライセンスの追加が必要。容量ライセンスは、ユーザーデータを格納するデータベース領域に基づき、10Tバイトあたり300万円、100Tバイトあたり2000万円。
 

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