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IoTデータ転送ソフト「HULFT IoT」新版、エッジ側でのデータ処理をビジュアル開発可能に

2019年7月4日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

セゾン情報システムズは2019年7月3日、IoT機器のデータを収集するためのファイル転送ソフトの新版「HULFT IoT Ver.2.0」を発表、同日提供を開始した。新版では、システムの負荷分散やネットワーク通信量の削減といったエッジコンピューティングのデータ連携処理をノンプログラミングで開発できる新機能「EdgeStreaming」を追加した。価格(税別)は、月額4万5000円から。最小契約期間は6カ月。

 HULFT IoTは、IoTデバイスのデータを安全かつ確実に収集する目的に合ったファイル転送ソフトである(図1)。産業機械、スマートメーター、防犯カメラなど、安定したデータ収集が求められる用途に向く。企業情報システム向けの既存のHULFTプロトコルを流用しているため、現状のIoT通信で使われているHTTPSやMQTTといった転送プロトコルよりも安全かつ確実にデータを転送できる。

図1:HULFT IoTの概要。IoTデバイスのデータを安全かつ確実に収集する目的に合ったファイル転送ソフトである(出典:セゾン情報システムズ)図1:HULFT IoTの概要。IoTデバイスのデータを安全かつ確実に収集する目的に合ったファイル転送ソフトである(出典:セゾン情報システムズ)
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 ソフトウェアは、IoTデバイス側で動作してデータを送信するエージェントソフト「HULFT IoT Agent」と、クラウドやデータセンターで動作してデータを受信するマネージャソフト「HULFT IoT Manager」で構成する。エージェントのサイズは、約3Mバイト(Windows版)と約2Mバイト(Linux版)と小さいため、IoTセンサーのデータをクラウドに転送するIoTゲートウェイ装置などでも動作させやすい。

 新版のHULFT IoT Ver.2.0では、IoTデバイスを設置したエッジ側でのデータ処理(エッジコンピューティング)の需要に合わせて、エッジ側でのデータ処理プログラムをノンプログラミングで開発するEdgeStreaming機能を追加した(画面1)。

画面1:エッジ側でのデータ処理プログラムをノンプログラミングで開発するEdgeStreaming機能の画面イメージ(出典:セゾン情報システムズ)画面1:エッジ側でのデータ処理プログラムをノンプログラミングで開発するEdgeStreaming機能の画面イメージ(出典:セゾン情報システムズ)
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 EdgeStreaming機能を使うと、OT(制御技術)とIT(情報技術)の知識を必要とせずに、データ処理プログラムを開発できる。IoTセンサーやPLC(制御装置)などのデータを、ドラッグ&ドロップ操作でBI(ビジネスインテリジェンス)ソフトなどへと容易に連携できるとしている。

 OT/ITそれぞれに接続するアダプタを提供する。IoTセンサー、PLC、データベース、HTTP、ファイルなど、各種のデータソースへの接続を簡単に行える。今回のバージョンでは、PLC接続用のModbusアダプタを追加した。今後のバージョンアップで、OPC-UAなどに順次対応していく。

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