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ニチレキ、舗装のメンテナンスサイクルを画像解析で効率化

2019年7月26日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ニチレキ、NTT東日本、NTTコムウェアは2019年7月25日、舗装道路の路面点検・診断・措置を低コストで実施するため、AIによる「局部損傷」診断技術を共同で開発したと発表した。「AIによる局部損傷の診断」と「診断結果にもとづく措置」を提供する。2019年度中のサービス提供を目指す。

 道路舗装は老朽化するが、維持修繕に関わる予算は減っている。損傷箇所の全てを舗装修繕工事で対応することは困難であり、ポットホール(舗装の表層がはがれてできる穴)が開いたら補修するといった事後対策に頼らざるを得ない。

 従来、道路舗装のひび割れの評価には「ひび割れ率」を用いてきた。この「ひび割れ率」は、修繕工事区間の選定では有用な評価手段となるが、緊急性を要する箇所の特定においては十分な信頼性を持つとは言い難い。「緊急性を要する損傷箇所」を検出できる仕組みが求められている。

 今回、緊急性を要する損傷箇所を検出する技術として、従来のひび割れ検出AIで培った知見を基に、「局部損傷」に特化した新たなAIを開発する。局部損傷を点検・診断で定量的に評価できるようにする。さらに、予防保全の仕組みを構築する。重篤な損傷に至る前に、常温表面処理工法で補修できるようにする。

 まず、NTTコムウェアの画像認識AI 「Deeptector」を活用し、局部損傷を診断する。「局部損傷」の評価として、50×50平方センチメートルメッシュ内のひび割れの交点(結節点)の個数を数え、ランクに分ける(写真1)。ランクの高い(結節点の多い)箇所は、路盤の健全性が失われ、ポットホールなど重篤な損傷に進行することが懸念される状態であると判断できる。

写真1:時間経過によるひび割れの変化(出典:ニチレキ、NTT東日本、NTTコムウェア)写真1:時間経過によるひび割れの変化(出典:ニチレキ、NTT東日本、NTTコムウェア)

 診断結果にもとづく措置も実施する。ニチレキが培ってきた舗装メンテナンスの材料・工法ノウハウを活用し、予算に合わせた適切な措置についてコンサルティングを実施する。局部損傷の補修には、ニチレキが開発した「常温表面処理工法」を積極的に活用する。これまでの一般的な補修材料よりもコストパフォーマンスに優れるとしている。

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