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NECがメインフレームACOS中型機の新モデル、19インチラックに収容可能に

2019年7月26日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

NECは2019年7月26日、メインフレーム「ACOSシリーズ」中型機の新モデル「i-PX9800モデルS200」を発表した。同時に、ACOSシリーズ向けストレージの新モデル「iStorage A5200」および「iStorage A3200」を発表した。いずれも同年9月から販売し、12月3日から出荷する。

 NECの「i-PX9800モデルS200」は、メインフレーム中型機の新モデルである。新たに、データセンターへの導入を容易にできるように、標準の19インチラックに搭載できるモデル「データセンター対応モデル」をラインアップに加えた(写真1)。

写真1:i-PX9800モデルS200(データセンター対応モデル)の外観写真1:i-PX9800モデルS200(データセンター対応モデル)の外観

 また、操作端末、ディスク、仮想テープストレージなどのACOSを構成する各コンポーネントを1つの筐体に搭載できるようにした。これにより、操作端末を含めた設置面積を最大で約70%削減した。

 機能面では、ハードウェアによるデータ暗号化機能を追加した。暗号化はデータベースファイルごとに設定でき、対象ファイルの判別、暗号鍵の管理、データの暗号化/復号処理を自動で行える。業務アプリケーションからは、透過的かつ高速にデータベースを暗号化ができる。

 価格(税別、以下同)は、周辺機器(ストレージ、仮想テープストレージ)を含んだ最小システム構成で、月額200万円から。

ストレージも新モデルに、処理性能を向上

 iStorage A5200は、ストレージの新モデルである。SSDの全面採用、マルチコアプロセッサの採用、内部インタフェースの帯域強化などにより、処理性能を高めた。従来モデル比でIOPS性能を3倍、スループットを2倍に向上させた。

 ホストマシンとの接続ポート数も倍増させ、ストレージ機器の設置効率を2倍に改善した。さらに、ストレージ単体で、重複排除ストレージ「iStorage HS」へのバックアップを、業務を停止することなくオンラインで行えるようにしたiStorage A5200の価格は、月額218万円から。

 iStorage A3200は、ストレージの新モデルである。特徴は、省スペースであることと、低消費電力であること。新モデルでは、IOPS性能を従来モデル比で1.4倍に向上させている。iStorage A3200の価格は、月額48万円から。

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