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NTTテクノクロス、航空写真などの8K超の巨大画像を高速転送するソフト「SmartFileUploader」

2019年8月20日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

NTTテクノクロスは2019年8月19日、巨大な画像ファイルを高速に転送できるファイル転送ソフト「SmartFileUploader(スマートファイルアップローダー)」を発表した。衛星画像やドローン撮影画像といった、インフラ保守作業のための8K解像度(7680×4320ドット)を超える高精細画像を高速に転送できる。撮影画像を分割・圧縮してクラウドストレージにアップロードする。2019年8月19日から提供する。

 SmartFileUploaderは、巨大な画像ファイルを高速に転送できるファイル転送ソフトである(図1)。高速化の要として、NTT研究所が開発したH.265/HEVC画像圧縮ライブラリを使う。HEVCは動画圧縮に用いられているが、静止画に特化したチューニングを行うことにより、JPEG画像またはTIFFを、高い画質を保ったまま約10分の1以下のサイズに圧縮するとしている。圧縮の方法として、圧縮率が高い非可逆圧縮のほか、圧縮前の情報を失わない可逆圧縮も選べる。

図1:SmartFileUploaderの動作概要(出典:NTTテクノクロス)図1:SmartFileUploaderの動作概要(出典:NTTテクノクロス)
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 HEVCは、規格上、8K解像度までの映像/画像しか扱えない。これに対してSmartFileUploaderは、圧縮対象の元画像を8K解像度以下の複数の要素にあらかじめ分割し、後で画像ファイルが必要になったときにマージして復元するという手法をとる。また、圧縮対象の複数ファイルに対して、あるファイルの圧縮処理と、別のあるファイルの転送処理をマルチタスクで同時処理することで、圧縮と転送の効率を高める。

 ソフトウェアは、Windows 10上で稼働するWindowsアプリとして実装した。アップロードアプリとダウンロードアプリで構成する。アップロードアプリは、高精細画像ファイルを8K解像度以下の複数の要素に分割し、それぞれをHEVCで圧縮し、クラウドストレージ「Box」に転送する。一方のダウンロードアプリは、Box上に保存されている複数の分割ファイルをダウンロードし、圧縮を解いて元に戻し、これらを組み合わせて1枚の高精細画像を復元する。

 価格(税別)は、アップロードアプリが1ライセンスあたり年額2万4000円、ダウンロードアプリが1ライセンスあたり年額2万4000円。いずれもWindows 10上で動作する。このほかに、ファイル保存用にクラウドストレージのBoxを契約する必要がある。なお、対象となるファイル形式(JPEGとTIFF以外)やクラウドストレージ(Box以外)については、要望に応じてカスタマイズが可能である。

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