[新製品・サービス]

セールスフォース、業績の計画・推進を支援する「Manufacturing Cloud」を発表

2019年9月18日(水)IT Leaders編集部

米セールスフォース・ドットコム(Salesforce.com)の日本法人は2019年9月17日、製造業の営業部門と業務部門が、統合されたビューを通して市場の状況や需要の予測精度を高め、予測される業績の計画・推進を支援する「Manufacturing Cloud」を発表した。業務効率を向上しながら、顧客満足度の改善を図れる。

 セールスフォース・ドットコムの「Manufacturing Cloud」(画面1)は、製造業者の営業部門と業務部門にビジネスの可視性とコラボレーションを提供するサービスである。販売計画や取引先ベースの販売予測の製品を通じて、顧客を正確に把握できるようになり、顧客とのやり取りを可視化しながら、より安定した販売予測を立てることが可能になる。

画面1:セールスフォース・ドットコムの「Manufacturing Cloud」の操作画面(出典:セールスフォース・ドットコム)

 販売計画により、製造業者はERPに格納されたデータ、数量や収益を含め交渉済みの契約条件を含んだ受注管理システムとランレートビジネスを統合できる。業務およびアカウントチームの両方が顧客を把握できるようになる。計画の変更が必要な場合、既存の販売計画にすぐに反映され、信頼できる情報源を確保できる。

 これにより、アカウントチームは販売計画のライフサイクル全体を管理でき、確約された実際の受注数量、予測に対する計画のパフォーマンス、およびその他の時間単位の指標を可視化できる。また、更新プロセスも簡素化され、アカウントチームは継続的に収益を生み出しながら、利益を増加させることが可能になる。

 取引先ベースの販売予測では、製造業者は現在のビジネスの状況と今後の商談を可視化できる。営業、財務、および業務の各チームは社内のサイロを分解すると同時に、より正確な予測を作成できる。アカウントチームは顧客のニーズや市場の需要に関する最新情報を追加でき、リアルタイムでコラボレーションして販売計画および販売予測を調整し、トランザクション、利益、収益マージンを予測しやすくできる。

 Manufacturing Cloudに加えて、製造業に特化した新しい製品も発表した。製造業者は、Salesforce Customer 360基盤全体で透明性を高め、コラボレーションを合理化し、ビジネスを成長させることができる。

 「Einstein Analytics for Manufacturing」により、アカウントマネージャーはアカウントの正常性、需要インサイト、製品の普及率、販売計画の進捗に関して迅速に確認可能なKPIを使用した機能を利用できる。主要なデータソースを一元化して分析することにより、アカウントマネージャーは解約リスクの高いクライアントに対して積極的に働きかけられるようになる。さらに、アカウントの主要な傾向を特定することで、顧客に対してアップセルやクロスセルの機会を提案でき、顧客との関係を強化できる。

 「Community Cloud for Manufacturing」は、販売計画をチャネルパートナーに拡張する製造業者向けに構築済みのテンプレートを提供する。すぐに使用できるテンプレートにより、製造業者は販売計画、リード、および商談についてチャネルパートナーと簡単にコラボレーションすることができる。

 「MuleSoft Anypoint Platform」は、Manufacturing Cloudをほかのシステムに接続可能にする。販売および運用のリーダーは、注文から現金までのプロセス全体を自動化し、包括的な予測ビューを作成して、様々な販売チャネルにわたってビジネスプロセスを自動化できる。

関連キーワード

製造 / MuleSoft / Manufacturing Cloud / Salesforce / API連携

関連記事

トピックス

[Sponsored]

セールスフォース、業績の計画・推進を支援する「Manufacturing Cloud」を発表米セールスフォース・ドットコム(Salesforce.com)の日本法人は2019年9月17日、製造業の営業部門と業務部門が、統合されたビューを通して市場の状況や需要の予測精度を高め、予測される業績の計画・推進を支援する「Manufacturing Cloud」を発表した。業務効率を向上しながら、顧客満足度の改善を図れる。

PAGE TOP