[市場動向]

レッドハット、マイクロサービス同士の通信を簡素化する「OpenShift Service Mesh」

2019年9月27日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

レッドハットは2019年9月26日、説明会を開き、コンテナ運用基盤「Red Hat OpenShift 4」の新機能でマイクロサービス同士の通信を管理する「Red Hat OpenShift Service Mesh」と、クラウド運用基盤の新版「Red Hat OpenStack Platform 15」について説明した。いずれも2019年9月に提供を開始した。

写真1:OpenShift Service Meshを紹介した、米Red Hatでクラウドプラットフォーム製品担当バイスプレジデントを務めるJoe fernandes(ジョー・フェルナンデス)氏写真1:OpenShift Service Meshを紹介した、米Red Hatでクラウドプラットフォーム製品担当バイスプレジデントを務めるジョー・フェルナンデス氏
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 レッドハットの「Red Hat OpenShift 4」は、Dockerコンテナを利用したPaaS基盤である。Dockerの運用基盤ソフトであるKubernetesを採用している。開発したアプリケーションソフトや、アプリケーションの動作に必要なミドルウェア、OS環境などを、設定パラメーターとともにイメージとしてパッケージ化して配備・実行できる。

 説明会でレッドハットは、OpenShift(Kubernetes)環境に追加した新機能として、マイクロサービス同士の通信を管理するOpenShift Service Meshを紹介した(写真1)。Istio、Kiali、Jaegerの各オープンソースプロジェクトをベースとしている。

 マイクロサービス間通信を中継するプロキシサーバーを、KubernetesのPodに含まれるサイドカー型のコンテナとして実装している。これにより、マイクロサービス同士の通信を管理する。トラフィック監視、認証、アクセス制御、負荷分散などを実施できる。

 製品提供の背景について同社は、マイクロサービスの開発・運用にあたっては、マイクロサービス間通信を実装して管理しなければならないことを挙げる。「OpenShift Service Meshを使うことで、アプリケーション開発者は、業務ロジックの実装に専念できる」(同社)。

●Next:OpenShift Serverless(Knative)とRed Hat OpenStack新版の特徴

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