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数日間バックアップできる無停電電源装置「YSB-5KC」、キャスター付きで搬入を容易に

2019年10月7日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

YAMABISHIは2019年10月7日、UPS(無停電電源装置)の新製品「長時間バックアップUPSキャスタータイプYSB-5KC」を発表した。停電時に定格負荷で1時間以上、軽負荷時には24時間以上の長時間にわたって電力を供給できる長時間バックアップ型のUPSであり、キャスター付きとしたことで搬入・設置を容易としている。

 長時間バックアップUPSキャスタータイプYSB-5KC(写真1)は、停電時に定格負荷で1時間以上、軽負荷時には24時間以上にわたってサーバー機に電力を供給できる、長時間バックアップUPS「YSBシリーズ」の1機種である。出力は100V 5kVA/4kW。公称容量は8.2kWhで、本体と同容量の蓄電池ユニットを最大4台まで増設できる。

写真1:長時間バックアップUPSキャスタータイプYSB-5KCの外観写真1:長時間バックアップUPSキャスタータイプYSB-5KCの外観
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 増設によって、容量を8.2kWh(本体のみ)から41kWh(本体+増設ユニット4台を合わせて合計5台)まで増やせる。これにより、定格負荷で3~8時間以上、軽負荷時には48/72/96/120時間以上、電力を供給できる。

 一般に、通常のUPSの使い方は、停電時にサーバー機をシャットダウンするというものである。UPSから電源を供給している間にサーバーを安全にシャットダウンすれば、データが失われずに済む。これに対してYSBシリーズの目的は、停電時にも業務を継続することである。

 停電時には、残りのバックアップ時間を表示する。現在の負荷電力や周囲温度、蓄電池寿命などを加味し、可能な限り正確に予測する。この予測を目安に、不要な負荷の遮断といった判断が可能になる。

 また、蓄電池の寿命を予測してメンテナンス時期を画面で知らせる機能も備える。蓄電池温度を監視して劣化量を累積することにより、寿命を算出する。想定しているバックアップ時間を満たせているかを定期的にチェックし、交換推奨レベルになると知らせる。なお、蓄電池期待寿命は10年で、電源本体もこれに合わせてメンテナンスサイクルを10年と長くとっている。

 今回発表したYSB-5KCでは、搬入と設置を容易にする工夫として、キャスターを付けている。キャスターがなければ運び込めない場所にもUPSを設置できる。また、標準装備の「耐震マット付き固定脚」で固定できるため、設置工事も必要ない。これに対して従来品では、搬入・設置工事が必要となり、工事が許可されない環境には設置できない恐れがあった。

 外形寸法は、本体、増設ユニットともに、1台あたり幅720×奥行600×高さ1000ミリメートル。重さは、本体が約435キログラム。増設ユニットが約415キログラム。価格(税別)は、本体が190万円。増設ユニットが139万円。

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