楽天グループのIT事業会社である楽天コミュニケーションズは2019年10月8日、パブリッククラウドサービス「楽天クラウド」を全面的にリニューアルし、新たに「楽天クラウド Red Hat OpenStack Platform」として提供を開始した。
楽天クラウド Red Hat OpenStack Platformは、中堅・中小企業および各種SaaSプロバイダを対象として提供する、法人向けパブリッククラウドサービスである。
今回、クラウドコンピューティング基盤として、レッドハットの「Red Hat OpenStack Platform」を採用した。オープンソースの「OpenStack」プロジェクトの結果を基に開発・提供している製品である。機能拡張が継続的かつ自動的に行われるため、迅速に拡張性に優れたクラウド環境を提供できる。
楽天クラウド Red Hat OpenStack Platform内に、複数のプライベートネットワークを生成できる。これにより、安全な環境でサーバーを構築できる。開発時にも、コンピュータネットワークの接続形態(ネットワークトポロジ)を可視化できるため、開発効率の向上を図れる。
OSとして、Red Hat Enterprise Linuxなどを利用できる。ネットワーク仮想化基盤として、VMware NSX-T Data Centerを使う。
なお、既存の楽天クラウドは、現在利用中のユーザーによる継続利用およびリソースの追加などは可能だが、新規申込の受付は原則として停止している。