日立ソリューションズは2019年10月24日、データを分析しやすいように加工する前処理(データプレパレーション)を支援するSI(システム構築)サービス「データプレパレーション基盤導入ソリューション」を発表した。データプレパレーションソフトを利用し、データプレパレーション基盤の設計・構築から運用・保守までを支援する。2019年10月25日から提供する。価格は、個別見積もり。
データプレパレーション基盤導入ソリューションは、DWH(データウェアハウス)に蓄積してあるデータを、BI(ビジネスインテリジェンス)ソフトなどで分析しやすいように、データの前処理として整形・加工できるようにするサービスである。
SI(システム構築)サービスであり、データの前処理(データプレパレーション)を実行するシステムを構築する。データプレパレーションソフトとして「Talend Data Preparation」(米Talend)などを利用する(図1)。

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ユーザー部門は、このシステム基盤を利用することによって、情報システム部門に依頼することなく、セルフサービス型でデータの前処理ができるようになる。
背景には、ユーザー部門がIoT機器から取得したセンサー情報などの多様なデータを収集・分析し、経営戦略の立案やデジタルマーケティングに生かしている状況がある。一方で、DWHに保存したデータの前処理に時間がかかることが、ユーザー部門でデータを分析する上での課題となっている。
今回のシステム基盤とは別に、DWHにデータを格納する際に実施する生データへの前処理を支援する「Data Preparation Service」(日立製作所)も用意している。これを併用することで、生データの収集から分析に至るまで、各種の用途でデータを前処理できるようになる。