[市場動向]

ISIDとグローバルウォーカーズ、AI画像認識のアノテーション事業で資本・業務提携

2019年10月28日(月)IT Leaders編集部

電通国際情報サービス(ISID)とグローバルウォーカーズは2019年10月25日、ISIDがグローバルウォーカーズの実施する第三者割当増資を引き受け、AI領域におけるアノテーション(AIの学習に必要な教師データにラベル付けを行うこと)事業で資本・業務提携したと発表した。グローバルウォーカーズは、AIを活用した独自の画像認識技術を有し、アノテーション技術に強みを持つスタートアップ企業である。

 AIの手法の1つであるマシンラーニング(機械学習)は、膨大なデータから共通のルールやパターンを自動的に学習し、予測や判断をできるようにする方法である。なかでも「教師あり学習」(人が判断した結果を教師データとしてAIモデルに学習させること)の場合、適用する業務の特性を熟知した人間が、どのようなデータを与えるかを定義したうえで、適切な意味付けがなされた教師データを大量に作成し学習させるプロセスが不可欠になる。

 また、マシンラーニングによる仕組みが構築されたあとも、日々蓄積される新たなデータに適切な情報を付加していく作業が必要になる。この教師データ作成や追加のプロセスはアノテーションと呼ばれ、マシンラーニングの精度に影響するが、業務に応じた適切な教師データを大量に作成するための人的リソースや管理運用体制を企業が自社で構築することは難しい。

 ISIDは、専門特化した業務ノウハウとシステム構築力を持ち、製造業や金融業など、幅広い顧客企業の業務革新を支援する製品・サービスを提供してきた。2016年にはAIの専任組織を設置し、製造業の設計開発や金融機関の請求業務など多岐にわたる業務領域で、業務ごとの特性に応じた最適なAIアルゴリズムの開発や適用を支援している。

 グローバルウォーカーズは、アノテーションを効率的かつ高品質に行うための独自の基盤を構築し、オフショアのAIデータ工場を活用して多くの企業にアノテーションサービスを提供している。

 両社は今後、ISIDが持つ様々な業種におけるAI導入支援の知見と、グローバルウォーカーズが有する高品質かつ効率的なアノテーションサービスのノウハウを組み合わせ、企業でのAI活用を支援していく考えだ。

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