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UiPath、SAPへのデータ登録をRPAで自動化する共通部品をリリース

2019年10月29日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

UiPathは2019年10月29日、SAP ERPおよびSAP S/4HANAユーザーに向けたRPA(ロボットによる業務自動化)の共通部品を発表した。トランザクションデータ登録・変更作業を効率化する「Transaction Data Create Components(トランザクションデータ登録・変更用コンポーネント)」と、SAPシステム運用を効率化する「BASIS Components(SAPシステムオペレーション用コンポーネント)」である。「UiPath Go!」上で提供を開始した。UiPathユーザーに無料で提供する。

 RPAソフトウェアベンダーのUiPathは、SAP ERPおよびSAP S/4HANAユーザーに向けて、RPAソフト(UiPath)で利用できる共通部品をリリースした。

 共通部品の1つ、Transaction Data Create Componentsは、トランザクションデータを登録・変更する作業を自動化する共通部品である。購買発注や受注、製造といった物流関連の一連のプロセスや、管理会計、財務会計関連データの登録、変更、取消といった機能を提供する。

 共通部品の1つ、BASIS Componentsは、SAPシステムのシステム運用を効率化する共通部品である。ユーザー登録、ユーザーロールの割り当て、パスワードのロック解除といったユーザーIDに関連する作業から、ジョブ管理に関連するものまでの機能を提供する。

 これらの共通部品は、ジャパンSAPユーザーグループ(JSUG)のテクニカル部会(関西分科会)による部品の検証・フィードバックと、SAP Co-Innovation Lab Tokyoの支援の下で開発した。今後、順次機能を拡大していく。国内および海外のユーザーの要望に基づき、残りの機能を開発するとともに、OCR(光学文字認識)やチャットボットtなどとの連携機能を順次提供する。

データ登録は、画面操作とBAPI操作の両方に対応

 共通部品では、データの登録方法として、GUI画面の操作によってデータを登録する処理と、SAPのAPIであるBAPIを使ってデータ登録する処理の両方を提供する。

 GUIベースのデータ登録処理では、各ユーザーの環境設定に応じて異なる画面構成、画面遷移などになるため、標準的な動作、項目入力を中心としたワークフローテンプレートを提供する。このテンプレートに、各ユーザーに固有の項目設定やエラーチェックといった機能などを追加/変更して使う。

 BAPIを使ったデータ登録処理では、UiPathが提供している「UiPath.SAP.BAPI.Activities.2.2」を使ってSAP ERPおよびSAP S/4HANAのBAPIを呼び出し、データを登録する。アドオン開発なしにデータを登録できるようになる。

 なお、UiPathは、SAPユーザーを全社規模で積極的に支援するため、2019年10月30日付で「SAP事業推進グループ」を立ち上げる。

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