[市場動向]

「第3世代のBIは、分析したいデータに自由にアクセスできる」、Qlikが説くデータの民主化

2019年10月30日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

現場担当者向けのビジネスインテリジェンス(BI)ソフトウェア「Qlik Sense」などを提供するクリックテック・ジャパン。同社は2019年10月30日、都内で説明会を開き、Qlikシリーズのコンセプトや機能について紹介した。同社の現行製品群を「第3世代のBI」と位置づけて、その特徴を「データにアクセスしやすくする環境を整備すること=データの民主化」とアピールした。

写真1:米Qlik Technologiesで最高マーケティング責任者を務めるRick Jackson(リック・ジャクソン)氏写真1:米Qlik Technologies CMO(最高マーケティング責任者)のリック・ジャクソン氏
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 「データを価値に変えることは難しい。(それを支援するために、当社は)第3世代BIの分野に進出した。分析したいデータを自由に分析できる環境を提供し、データの民主化を図っている」──。米Qlik TechnologiesでCMO(最高マーケティング責任者)を務めるリック・ジャクソン(Rick Jackson)氏(写真1)は、同社製品についてこう説明した。

 同社は、BIソフトウェア「Qlik」シリーズを第3世代のBI製品と位置づけている。第1世代は、企業のデータ分析部門に在籍するアナリストが使う、従来型のBIである。これに対して第2世代のBIは、現場のエンドユーザーがセルフサービス型で自由にデータを分析できる。同社の「Qlik Sense」をはじめ、市場には第2世代製品がこぞって登場した(関連記事現場向けのBIソフト「Qlik Sense」にクラウド版「Qlik Sense Business」が登場)。

 第3世代のBIの定義についてジャクソン氏は、データの民主化と、IoTデバイスやクラウドなどを含めた稼働環境の多様性を挙げる。特に大切だとしているポイントが、データの民主化である。「ゴールは、より多くのユーザーにデータを分析してもらうこと。このためには、データを整備してアクセスしやすくすることが大事だ」(ジャクソン氏)。

分析したいデータに簡単にアクセスできる仕組みを提供

 セルフサービス型のBIソフトウェアであるQlik Senseは、業務サーバー上にある生のデータをそのまま取り込んで正規化し、インメモリーで高速に検索/分析を行えるのが特徴だ。生データに対して直観的な思考でデータを検索する(表やグラフをクリックしていく)というデータ探索型の操作によって、データに潜む業務上の課題を発見できる。

 ジャクソン氏が謳う第3世代のBI/データの民主化では、Qlik Senseの機能に加えて、Qlik Senseを補完する周辺環境として、分析したいデータに簡単にアクセスできるようにする仕掛けを用意する。ここで利用する技術が、買収した米Attunityのデータ統合ソフトウェアと、クリックテック・ジャパンのデータカタログ機能「Qlik Data Catalyst」である(図1)。

図1:データの民主化(分析したいデータに簡単にアクセスできるようにすること)を実現する仕掛けとして、買収した米Attunityのデータ統合ソフトウェアと、クリックテック・ジャパンのデータカタログ機能「Qlik Data Catalyst」を使う(出典:クリックテック・ジャパン)図1:データの民主化(分析したいデータに簡単にアクセスできるようにすること)を実現する仕掛けとして、買収した米Attunityのデータ統合ソフトウェアと、クリックテック・ジャパンのデータカタログ機能「Qlik Data Catalyst」を使う(出典:クリックテック・ジャパン)
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 Attunityのデータ統合ソフトウェアを使うと、異なる形式を持ったデータベース間でデータを変換したり、企業に存在する各種の生データを収集して加工し、BIソフトで分析しやすいように整備したりできる。これをデータの前処理工程として利用することで、エンドユーザーが自由に分析できるデータを増やすことができる。

 一方、データカタログ機能のQlik Data Catalystを使うと、ECサイトの商品選択画面のようなユーザーインタフェースで、分析できるデータセットを選ぶことができる。Attunityが加工したデータをQlik Data Catalystで選んで入手することで、Qlik SenseのようなBIソフトを、より広い機会で利用できるようになる。このことをジャクソン氏はデータの民主化と表している。

●Next:第3世代BIを実現するもう1つの要素

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