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ゴディバジャパン、グローバル連結会計システムをOracle EPM Cloudで構築

2020年1月22日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ベルギーの菓子メーカーGodivaの日本法人ゴディバジャパンは、クラウド型の経営管理ソフトウェア「Oracle Enterprise Performance Management(EPM) Cloud」を導入し、新しい連結会計システムを構築した。日本、オーストラリア、ベルギーの各国の会計データを連結し、意思決定を迅速化・高度化する。

 ベルギーチョコレートの製造販売で知られるゴディバジャパン。同社は連結会計システムの構築にあたり、クラウド型の経営管理ソフトウェア「Oracle EPM Cloud」を導入した。現在は、対外的な決算開示を目的とした月次連結決算の用途に利用している。今後、販売計画、生産計画、購買計画、在庫計画、経費予算などへと適用範囲を拡大する。

 ゴディバジャパンは2019年6月、独立系投資ファンドであるMBKパートナーズが株主となり、本社機能を持つことになった。ゴディバの日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランドの事業、日本と韓国の免税店事業、ベルギーにある工場を傘下に収めることになった。

 今回の体制変更にともない、ゴディバジャパンを軸とした連結会計システムを構築することが急務となっていた。従来は、各国で異なる会計システムを使っていたほか、連結会計システムは親会社のシステムを利用していた。こうした状況下で、短期に導入できるSaaS型の経営管理ソフトウェアを採用した。

 ゴディバジャパンはまた、事業の成長戦略として、従来の百貨店やスーパーなどの店舗に加え、複数の販売チャネルを組み合わせたオムニチャネル戦略を推進している。オムニチャネルの実現には、多角的な視点で経営を可視化できる経営管理基盤が不可欠となっていた。

 ゴディバジャパンの体制変更以前、親会社は連結管理システムとしてOracle Hyperion Financial Managementを使っていた。今回ゴディバジャパンが導入したOracle EPM Cloudの連結管理システムも、Oracle Hyperion Financial Managementの知見を利用したシステムである。

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