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LINE、機械学習と自然言語処理を活用したLINE BRAINチャットボット/OCRをリリース

2020年1月23日(木)IT Leaders編集部

LINEは2020年1月22日、同社のAI事業「LINE BRAIN」のAI技術を韓国NAVER Business Platformに提供し、同社のサービスとして「LINE BRAIN CHATBOT」、「LINE BRAIN OCR」のSaaSでの提供を開始した。LINE BRAINのWebページを通じて利用を申し込める。

 LINEの「LINE BRAIN CHATBOT」は、マシンラーニング(機械学習)と自然言語処理技術を活用したチャットボットである。3カ月間無料で利用できる「Trialプラン」や、定額料金の「Commercialプラン」などから、用途に応じて選択できる(図1)。

図1:「LINE BRAIN CHATBOT」と「LINE BRAIN OCR」のイメージ(出典:LINE)図1:「LINE BRAIN CHATBOT」と「LINE BRAIN OCR」のイメージ(出典:LINE)
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 対話エンジンは多言語に対応し、日本語のほかに英語・韓国語に強みを持つとしている。LINE公式アカウントの最新のメッセージ形式にも対応する。「LINE Pay」などのLINEのサービスとも連携する。

 チャットボットを作成するツール(チャットボットビルダー)は、プログラミングなどの専門知識は不要でシナリオや設定の操作ができる。LINE BRAIN CHATBOTの価格(税別)は、Commercialプランの場合、月額基本料が5万円。

 LINE BRAIN OCRでは、斜めになった文字や歪んだ文字でも認識できるOCR(光学文字認識)サービスである。フォーマットが決まっている書類以外にも、各種スタイルの書類をテキスト化できる。無料で利用できる「Freeプラン」をはじめ、読取枚数に応じたプランを用意している。

 サービスタイプ「Template」では、ビルダー(設定ツール)を活用し、文書の読み取りたい項目を設定してテキストデータ化できる。サービスタイプ「General」では、設定は不要で、画像内の文字情報をすべてテキスト化する。また、IDカードや領収書、請求書などを自動で読み取れるサービスも用意している(要問い合わせ)。

 LINEアプリケーションと連携することで、利用者の利便性を向上できる。例えば、オンラインで本人確認(eKYC)をする場合、LINE BRAIN OCRとほかのAI技術を組み合わせた「ekycサービス(仮称)」を活用することにより、LINE公式アカウント上で会話をしながら身分証画像と自撮り画像を送ることで、両者を判別できる。これにより、手続き時間の短縮・コストダウン・審査品質の安定を図れる。

 LINE BRAIN OCRの価格(税別)は、Templateの「Basic」プラン(読み取り枚数1500枚)の場合、3000円。1501枚目からの追加料金は1枚当り5円。Generalの場合は、月額基本料が2万円(読み取り枚数10万枚)。10万1枚目からの追加料金は1枚当り0.2円。

 LINEは、同社のAI技術を外部企業などに向けて提供するサービスとしてLINE BRAINを2019年7月に開始した。チャットボット技術、文字認識技術、音声認識技術などの提供を通じて企業の生産性やサービスの利便性向上を支援する。

 最近では、AI電話応対サービス「LINE AiCall」の実証実験を実店舗で開始したほか、「LINE DEVELOPER DAY 2019」での顔認証受付を実施するなど、技術の提供に加え、実用化に向けた実験・開発を進めている。

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