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明治大学、クラウド型翻訳APIサービスを導入、事務系職員1000人が契約書や掲示物の作成に利用

2020年2月4日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

明治大学は、2020年1月にクラウド型の翻訳APIサービスを導入した。事務系職員約1000人が利用する。海外大学との各種協定書の作成、外国人留学生向け資料・掲示物の作成、外国籍教員に対する契約書の作成などに利用する。翻訳サービス「Zinrai Translation Service」を提供した富士通が同年2月4日に発表した。

 クラウド型の翻訳APIサービスを導入した明治大学の職員は、専用のポータルサイトを介して翻訳機能を利用できるようになった。翻訳したい文章をWeb画面に入力するか、または文書ファイルをアップロードすることで、これらをリアルタイムに翻訳できる(図1)。

 日本語・英語の双方向翻訳、および日本語・中国語の双方向翻訳をサポートしている。翻訳対象は、マニュアル、ガイドライン、協定書、契約書、掲示物、学内通知文書などである。

図1:明治大学が導入した翻訳サービスのイメージ(出典:富士通)図1:明治大学が導入した翻訳サービスのイメージ(出典:富士通)
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 翻訳精度を確認しやすいように、日本語から英語へ翻訳した文章を日本語に再度翻訳する機能を提供する。元の日本語と再度翻訳語の日本語を比較することによって、英語の翻訳精度を確認できる。

 富士通によると、日本語と英語の翻訳においてはTOEIC 960点の日本人ビジネスパーソンと同等の翻訳精度があるとしている。また、約800語の明治大学固有の名詞や専門用語を辞書に登録しており、表現の統一性を高めている。

 導入の背景について明治大学は、同大学が近年、グローバル化を急速に進めてきたことから、各種協定の締結や外国人留学生の受け入れ、外国籍教員の採用など、職員業務において翻訳が必要となる場面が年々増えていることを挙げる。「これまでは各部署の職員が個別に翻訳作業にあたっており、作業負荷の高まりや翻訳品質に課題があった」という。

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