[市場動向]

「人・プロセス・技術」の3側面から顧客のDXジャーニーを支援する─SAS Institute Japan

2020年2月7日(金)鈴木 恭子

SAS Institute Japanは2020年2月5日、都内で会見を開いて2020年の事業戦略を説明した。企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)に向かう要件としての「人・プロセス・技術」。この基本にして最重要の3側面にフォーカスし、製品の提供から活用のコンサルティング、導入・活用のサポート、そして人材育成までを網羅的に提供する──という同社のコアコンピタンスを強調した。

金融、製薬などで広がる"新世代アナリティクス"

 2020年の事業戦略を説明したのは、SAS Institute Japanの代表取締役社長、堀田徹哉氏(写真1)である。まず、堀田氏は2019年の業績を振り返り、過去最高の売り上げで増収を達成したことをアピールした。なかでも、顧客企業のDXジャーニーの支援、クラウドビジネス事業(デジタルマーケティングやデータ管理など)とサービスビジネスがそれぞれ成長し、増収を牽引したという。

写真1:SAS Institute Japan 代表取締役社長の堀田徹哉氏。米SAS Institute 日本・韓国地域統括バイスプレジデントも兼任する

 「国内では多方面でDXの需要が高まっている。それにこたえるべく、クラウドを軸に据えてビジネスを展開しており、それが増収につながった。(顧客個々のニーズを汲み取るための)コンサルティングサービスにも注力した結果でもあると思う」(堀田氏)

 DXの進展が顕著だった業界として、堀田氏は金融、製薬、流通を挙げた。いずれも以前よりSASの得意な業界だが、AIやマシンラーニングなどのデジタル技術を活用した、新世代のアナリティクスが広がっているという。

 FinTechの大波の中にある金融業界では、金融犯罪対策として、メガバンクや大手証券会社を中心に「SAS Anti-Money Laundering」の導入が進んだという。名称のとおり、マネーロンダリングやトランザクション不正などの検出・防止のためのソリューションだ。堀田氏は、この業界の新しい課題への解決策として高い評価を得ていることをアピールする。

 金融業の顧客事例として、みずほ銀行が与信審査にクラウド型のデータ分析/AIプラットフォーム「SAS Viya」(画面1)を採用したケースが紹介された。Viyaは、データ分析とAIの活用に必要な各種機能をAPI経由で利用できるクラウド型のプラットフォームである。

画面1:クラウド型のデータ分析/AIプラットフォーム「SAS Viya」の操作画面(出典:SAS Institute Japan)
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 みずほ銀行はViyaを使って、オンラインレンディング(融資)の与信審査の仕組みを構築した。審査結果の回答までに要する時間を大幅に短縮し、融資条件をタイムリーに提示することで、急な支払い発生による資金調達にも対応できるようになったという(関連記事メガバンクの使命で挑む、FinTech時代のカスタマーエンゲージメント─みずほ銀行)。

 製薬業では、臨床解析や、MR(Medical Representative:医薬情報担当)、販売においてアナリティクスの利用がさらに広がっていることを紹介した。特に、医薬品の製造工程における品質と効率改善に役立てられている。また、流通・小売業では、店頭在庫の最適化や、高難度の分析による新商品需要予測などに活用されているという。

●Next:"アナリティクスのSAS"のもう1つの顔

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