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NEC、耳音響認証で個人を特定できるマイク一体型イヤホンのトライアルサービスを販売

2020年2月14日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

NECは2020年2月13日、耳音響認証で個人を特定できるマイク一体型イヤホンのトライアルサービス「NEC ヒアラブルデバイストライアルキット」を発表した。同日販売を開始した。耳音響認証などの機能を搭載したヒアラブルデバイスと、クラウド上の分析環境をセットで提供する。ユーザーの職場や業務環境に合わせたトライアルを6カ月間実施できる。

 「NEC ヒアラブルデバイストライアルキット」は、耳音響認証で個人を特定できるマイク一体型イヤホン(ヒアラブルデバイス)と、クラウド上の分析環境を、6カ月間トライアルできるサービスである(図1)。

図1:「NEC ヒアラブルデバイストライアルキット」の概要(出典:NEC)図1:「NEC ヒアラブルデバイストライアルキット」の概要(出典:NEC)
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 ヒアラブルデバイスを使うと、装着者の体調や状態を可視化できる(関連記事NECがマイク一体型イヤホンを強化、バイタルの監視とマイク発話のノイズ除去が可能に)。外耳道温度センサーからバイタル情報を、加速度センサーから活動量情報を計測・収集できる。さらに、耳音響認証技術で個人を特定し、取得したデータと個人をひも付けて一元管理できる。

 ヒアラブルデバイスは、通話にも利用できる。アクティブノイズキャンセリングと音声メモによって、騒音環境下での作業内容などの音声データを保存できる。さらに、Bluetoothヘッドセットとして活用することで、音声通話ができる。

 トライアルキットでは、ヒアラブルデバイスで計測・収集したデータをクラウド上で分析できる環境も提供する。ヒアラブルデバイスで収集したデータと、ユーザー保有データや天気などのオープンデータを組み合わせて分析することで、業務を可視化できる。

 トライアルキットは、10セットまたは30セットで提供する。利用期間は6カ月で、価格は個別見積もり。別途、スマートフォンが必要になる(レンタル提供も可能)。

 想定している主な利用シーンは、表1のとおり。

表1:想定している主な利用シーン(出典:NEC)
利用シーン 概要
製造現場などの現場改善・有資格者確認 有資格者の本人確認ができる。また、作業者ごとの作業内容や時間を記録できるため、業務改善ポイントを把握してマニュアル化できる。これにより作業者スキルの平準化や生産性の向上に役立つ
公共インフラなどの屋外メンテナンス作業者の安全管理 高所やカメラが設置できない場所で、作業者の作業内容や時間を把握できる。また、防護服着用時や1人作業の場合、作業者の状態を把握することによって、注意喚起を促すなどの応用ができる
倉庫内作業者の検品作業効率化 手作業で管理している荷物計測結果や作業リストのチェックを、作業を継続したまま、音声で記録できる
医療現場の遠隔コミュニケーション メガネ、マスクや手袋を装着した状態で入退室する際の本人確認に利用できる。また、ナースステーションや他の専門医と遠隔でコミュニケーションがとれる
関連キーワード

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