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三島食品がMotionBoardを導入、生産スケジュール管理や設備監視などをリアルタイムに可視化

2020年2月17日(月)IT Leaders編集部

赤しそふりかけ「ゆかり」を販売する食品メーカーの三島食品は、BIダッシュボード「MotionBoard」(ウイングアーク1st製)を導入した。工場の生産スケジュール管理や設備監視などの情報をリアルタイムに可視化できるようにした。これにより、データ分析の作業時間を最大10分の1以下に短縮した。ウイングアーク1stが2020年2月14日に発表した。

 三島食品は、広島に本社を持ち、主力のふりかけをメインに、混ぜごはんの素、レトルト食品、調味料などを製造・販売している。

 三島食品は、生産状況や実績など社内の業務を「目で見る管理板」に掲示し、見える化する企業文化が根付いていた。一方で、掲示物は各部署の担当者が月ごとに手作業で作成していたため、リアルタイム性に欠け正確性も十分ではないという課題があった。

 その後、リアルタイム性や正確性が求められる情報を可視化できるPC用の進捗管理板システムを導入したものの、データの分析や加工は別途行わなければならず、十分な解決策にはならなかった。

 そこで、IoTシステムや基幹システムなど、他システムのデータを収集・分析・可視化できるBIツールを探し、MotionBoardを採用した。SQLが分かっていればプログラム不要で画面を作成できる点などを評価した。

 広島工場に導入した。まずはスモールスタートで利用を始め、現在は、生産スケジュールの管理、工場内の温湿度管理、生産設備の稼働監視、原材料の品質管理、業務インシデントの可視化など、様々な用途にBIダッシュボードを活用している。作成した画面数は100種類を超える(画面1)。

画面1:三島食品が導入したBIダッシュボード「MotionBoard」の画面(出典:ウイングアーク1st)画面1:三島食品が導入したBIダッシュボード「MotionBoard」の画面(出典:ウイングアーク1st)
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 データを分析・可視化する時間は、最大で10分の1以下に短縮した。これにより、リアルタイム性が求められる情報を見える化できるようになった。原材料の異物を早期に発見できるなど、製品品質の向上にもつながった。従来は経験と感覚で行っていたメンテナンスや修理・部品交換などのタイミングも正確に把握できるようになり、正確なデータに基づく設備保全作業が可能になった。

 三島食品では今後、食品製造工程の自動制御化に向けた取り組みを推進し、さらにデータ活用を推進する。

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