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IIJ、SaaSごとに適切な経路を選べるクラウドプロキシを強化、G SuiteのURLリストをテンプレ化

2020年3月10日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

インターネットイニシアティブ(IIJ)は2020年3月10日、アクセス先のSaaSにあわせて適切な経路を自動で選択できるクラウド型のプロキシサービス「IIJクラウドプロキシサービス」を強化した。新たに、Office 365に加えて、G Suiteのあて先リストをテンプレートとして用意した。これにあわせて、クラウドサービスの販売ラインアップにG Suiteを追加した。

 インターネットイニシアティブ(IIJ)の「IIJクラウドプロキシサービス」は、SaaSへのアクセス経路を適切に振り分ける機能を備えたプロキシサーバー機能を、クラウド型で提供するサービスである(関連記事IIJ、SaaSごとに適切な経路を選ぶ「IIJクラウドプロキシサービス」をクラウド型で提供開始)。

図1:「IIJクラウドプロキシサービス」の概要(出典:インターネットイニシアティブ)図1:「IIJクラウドプロキシサービス」の概要(出典:インターネットイニシアティブ)
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 ユーザーは、IIJクラウドプロキシサービスを介し、個々の経路を通ってインターネットにアクセスする。通信経路の振り分けルールは、Web管理画面から設定・編集できる。ルールに優先順位を付けることによって、細かい制御ができる(図1)。

 Office 365など特定のSaaSについては、あて先URLをテンプレートとして提供する。背景について同社は、Office 365などのSaaSは、サーバー構成の変更が頻繁な状況を挙げている。「接続先のアドレス情報(FQDN)が更新されるたびに、接続先の設定を変更しなければならない」という。IIJクラウドプロキシサービスは、Office 365のアドレス情報を自動的に取得し、IIJ独自の宛先リストテンプレートとして提供する。

 今回、Office 365に加えて、新たにG Suiteのあて先URLをテンプレート化した。これにより、G Suiteを利用中のユーザーは、G Suiteのあて先URLの変更を意識することなく、G Suite向けの経路を使い続けられる。従来は、G SuiteのURLが変更になると、ルールを手動でメンテナンスしない限り、経路制御のルールに合致しなくなってしまっていた。

 IIJクラウドプロキシサービスの価格(税別)は、初期費用が12万円から、月額費用が16万3000円から。同時に販売を開始するG Suiteの再販価格は個別見積もり。

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