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IIJ、リモートアクセスVPN環境を初期設定込みで2020年5月末まで無料提供

2020年3月16日(月)IT Leaders編集部

インターネットイニシアティブ(IIJ)は2020年3月13日、在宅勤務およびテレワークを実現するリモートアクセス環境を、2020年5月末まで無料で提供すると発表した。リモートアクセスサーバー機能を備えたVPNルーター機器を、初期設定を施した上で提供する。RDP(Remote Desktop Protocol)によるリモートデスクトップ接続に使える。

 IIJは、テレワークに利用できるリモートアクセス環境を、2020年5月末まで無料で提供する。リモートアクセスサーバー機能を備えたVPN機器「SEIL/X1」を、最短で即日出荷する。届いたSEIL/X1は、ケーブルをつないで電源を入れるだけで、設定情報をクラウドから自動で取得して動作する。L2TP/IPsecでのVPN接続に必要な設定やアカウント情報の登録などの初期設定を施したうえで提供する(図1)。

図1:リモートアクセスサーバー用途のVPN機器を、RDP向けの設定込みで提供する(出典:インターネットイニシアティブ)図1:リモートアクセスサーバー用途のVPN機器を、RDP向けの設定込みで提供する(出典:インターネットイニシアティブ)
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 接続認証として、アカウントID/パスワード認証を利用する。1台で同時に50接続のリモートアクセスができる。情報漏洩などのセキュリティリスクを考慮し、許可する接続は、RDP(Remote Desktop Protocol)によるリモートデスクトップ接続に制限した。また、RDP接続時に接続元PCへのデータコピーを制御するレジストリ設定も提供する。

 なお、一般的にリモートアクセス環境を構築する際には、端末認証やアクセス先制御など、各種のセキュリティ対策が必要になる。また、Web会議や仮想デスクトップをテレワークで利用する場合は、通信品質も課題となる。ただし、これらの要件を満たす環境を構築するには、通常1~2カ月かかる。

 今回は、緊急時の応急対策として、リモートアクセス環境を即日構築できる製品・サービスとしてSEIL/X1を提供する。緊急時の一時的な利用と想定しているため、継続的なリモートアクセス環境が必要な場合は、自社に必要なセキュリティ要件や利便性などを検討した上で、再整備することを推奨している。

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