[新製品・サービス]

セールスフォース、独自の開発言語「Apexコード」を提供へ、ほか

Weekly Digest 2007年7月27日版

2007年7月27日(金)IT Leaders編集部

セールスフォース・ドットコムは、2007年7月18日、同社のオンデマンドCRMアプリケーションの最新版となる「Salesforce Summer '07」を発表した。同年8月から提供が開始される。Salesforce Summer '07では、昨年の予告通り、独自の開発言語「Apexコード」が提供される。

【ビジネス】RSSフィード活用サービス「modiphi」がバージョンアップ、企業向け製品も

株式会社サンブリッジは、7月17日、RSSフィード活用サービスとして3月からプレ公開している「modiphi」(モディファイ)をBETA2にバージョンアップした。

これまでmodiphiは、「RSSフィード形式で記事を直接書き出すことができるCMS」として、さまざまな情報を発信するための基盤となることを狙っていた。たとえば、最初の発表当時に想定していた利用方法は、「イベントや商品カタログの配布」「プレスリリースの配信」「友人・知人とのコミュニケーション」「連絡先などのプロフィール情報の告知」「レビュー記事の公開」などであった。

しかし今回の"バージョンアップ"によって、RSSによって配信されている情報を収集、購読するための「フィードリーダー」としての側面がより強調されることになった。そして「RSSによる配信記事の購読作業を、よりシンプルに、よりスピーディーに実現」するとして、リーダーとしての使い勝手を向上させる方向で機能の強化、見直しが行われた。

当初から志向しているRSSで配信する記事を作成、編集する機能についてもインターフェイスなどが強化されており、今後は、企業内情報共有システムのプラットフォームとしての活用など「RSSフィードエディタ+マイクロフォーマットエディタとしての機能を有効活用するビジネス領域に積極的に進出していく」としている。

また同日、modiphiの機能を企業内で利用できるようにした「modiphi-ECR」(モディファイ・イーシーアール)を、株式会社エル・カミノ・リアルと共同で開発することも発表された。エル・カミノ・リアルの携帯電話対応RSSリーダーを組み合わせ、PCのブラウザだけでなく、携帯電話からも情報にアクセスすることができる。SIerなどを通じたソリューションとして販売される。価格は、基本システムが500万円/CPUから。出荷は2007年12月の予定。

modiphiは、ベンチャーキャピタルであるサンブリッジが今年1月から始めた「EIR」(Entrepreneur in Residence=客員起業家)制度の第1号プロジェクト。EIRは、サンブリッジが基本給や成功報酬を保証する形で外部から起業家を招聘し、同社のものとしてビジネスを進めていくもの。modiphiは、サンブリッジの「modiphi事業部」としてビジネスを行っている。小川浩氏は、「BOXER」(日立製作所)や「Feedpath」(サイボウズ)などのプロデュースで知られる。

【ビジネス】セールスフォース、Apexコードを提供

セールスフォース・ドットコムは、7月18日、同社のオンデマンドCRMアプリケーションの最新版となる「Salesforce Summer '07」を発表した。8月から提供が開始される。

Salesforce Summer '07では、昨年の予告通り、独自の開発言語「Apexコード」が提供される。Apexコードは、「Javaに似た」同社独自のプログラミング言語。Apexコードで開発されたプログラムはSalesforce.comのサーバで実行され、ユーザーはWebサービスとしてその機能を利用することができる。これにより、アプリケーションの機能をサービス化してきた流れをさらに進めて、ソフトウェアの実行環境であるプラットフォームもサービス化することを狙っている。同社ではこれをSaaSならぬ「PaaS」(Platform as a Service)と呼ぶ。Apexコードは、Unlimited Editionのユーザーに無料で提供される。

【製品】イントラブログ構築のオールインワンパッケージ

株式会社スカイアークシステムは、7月19日、必要なハードウェアとソフトウェアと、同社によるデザイン作成までをパッケージ化した「ブログ速攻パック」を発売した。「最短3日で社内ブログ・ビジネスブログを提供」できるとしている。

ハードウェアは、Solaris 10を搭載するサン・マイクロシステムズ製サーバで、「Sun Ultra 20 M2」か「Sun Fire X2000 M2」かを選択できる。ブログシステムは、シックス・アパートの「Movable Type」。要望に応じたデザイン作成と、Movable Typeの設定もパックに含まれている。

価格は、68万2500円(Sun Ultra 20 M2の場合)から。サポートやカスタマイズには別途費用がかかる。

【ソフトウェア】xfy Blog Editorの最新版

ジャストシステム株式会社は、7月19日、同社が開発し、無償で公開しているブログエディタ「xfy Blog Editor」の最新版となる「R5」をリリースした。

最新版では、「AFPBB News」のブログ転載サービス(AFP通信が配信するニュース記事や写真をブログに転載できる)を簡単に利用できるようになったほか、ブログデータをエクスポート(バックアップ)、インポート(リストア)する機能も追加された。

ジャストシステムが開発、製品化しているxfyは、XMLデータの機能性、拡張性を活用する「XMLアプリケーション」を開発、実行するためのフレームワーク。その一機能として提供されているXMLエディタ「xfy Client」を、ブログのボキャブラリーに特化してツール化したのが、評価目的で無償使用できるxfy Blog Editor。

【FYI】IDGジャパン、SaaSに関するアンケート調査

IDGジャパン株式会社は、7月17日、今年3月に開催した「SaaS World Conference & Demo 2007」の来場者らに対してSaaSに関するアンケートを行い、その結果を発表した。

SaaSに対する関心の有無や、適用する場合に想定する分野など12項目の質問を行い、927件の有効回答を得たという。詳細は「「IDG EXPOリサーチ:SaaSに関する意識調査報告書」として3万1500円で販売される。

【セミナー】マッシュアップポータル、検索アプライアンス

リアルコムの在賀耕平氏が、マッシュアップポータルについて、それがどのようなものであり、どんなメリットをもたらすのかを解説。

また、同日16時から、同会場にて、Google検索アプライアンスと、Lotus Notes/Dominoの検索を可能にする「REALCOM GSA Extender for Notes」について、解説、デモを行うセミナーも行われる。

【セミナー】企業内コミュニケーション

株式会社アシストは、7月30日(月)、企業内コミュニケーションの活用に関するセミナーを開催する。株式会社オウケイウェイヴ社長の兼元謙任氏が「Web2.0の今後の展開」と題して講演。オウケイウェイヴによる事例紹介「Q&Aソリューションによる企業内コミュニケーションの活性化」も。

関連キーワード

オウケイウェイヴ / サイボウズ / PaaS / Apex / Salesforce

関連記事

トピックス

[Sponsored]

セールスフォース、独自の開発言語「Apexコード」を提供へ、ほかセールスフォース・ドットコムは、2007年7月18日、同社のオンデマンドCRMアプリケーションの最新版となる「Salesforce Summer '07」を発表した。同年8月から提供が開始される。Salesforce Summer '07では、昨年の予告通り、独自の開発言語「Apexコード」が提供される。

PAGE TOP