[新製品・サービス]

富士通SSL、「GroundWork Monitor」に日本企業向けサービスを追加して提供開始

2008年12月18日(木)IT Leaders編集部

富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(以下富士通SSL)は12月17日、米国GroundWork Open Source社(以下グランドワーク社)と共同で、同社のシステム統合監視ソフトウェア製品「GroundWork Monitor(グランドワーク・モニター)」に日本企業向けサービスを追加し、同日より提供を開始すると発表した。

 「GroundWork Monitor」は、ネットワーク監視ツール「Nagios」をベースに、データベースの「MySQL」や統計グラフ作成ツール「RRDtool」など、システムの監視・管理を行なうために広く利用されている各種オープンソース・ソフトウェアが統合されている。

 Nagiosよりも格段に作業のシンプル化が図られているので、インストール、構成設定、保守面で手間と時間を大幅に削減できる。また、GroundWork Monitorはオープンソースソフトウェア群なので、高額な製品費用を負担することなく、毎年のサポート費用だけで継続的に使用することが可能。

 同社は、2006年11月にグランドワーク社とパートナー契約を締結し、GroundWork Monitorの導入から保守運用まで、ライフサイクルを通したサポートサービスを提供してきた。これまでに、大手金融会社・電力会社・ITベンダー・メディアなど、さまざまな業種のユーザーに同ソフトを導入してきた。ところが同ソフトは米国製品のため、ユーザーからは画面の日本語化による操作性の向上や、さまざまな日本の企業規模・導入形態にあわせたラインアップを求められていたという。

 同社は、これらをグランドワーク社に要望するとともに、日本企業向けサービスの充実に協力し、さらにスケジューラとの連携やリソース使用状況の自動確認など、当社独自のオプションメニューを追加して、「日本企業向けGroundWork Monitor」の提供を開始する。

 日本企業向けサービスのうち、かねてから要望の多かった画面の日本語化は、グランドワーク社のエージェントであるプレセンチア社が実現し、富士通SSLも同バージョンの提供を開始する。また、日本の企業規模の実態にあわせ大規模から中小規模の企業にも利用されるよう、監視対象機器数に幅を持たせることをグランドワーク社に提案・要望した結果、日本向け製品ラインアップの充実が実現したという。

 同社は、同ソフトの導入およびサポートに加え、その他のサービスオプションも提供することで、今後3年間で5億円の売上を見込んでいる。

 「GroundWork Monitor」の日本企業向けサービスの概要は以下のとおり。

 1. 富士通SSLが新たに提供を開始するサービス

従来から提供しているGroundWork Monitor導入サービスに、これまでの導入実績とノウハウを活かし、新規に開発したオプションメニューを追加して、日本の各企業に提供を開始。

<導入サービスの新オプションメニュー>

  • スケジューラ連携
    当社が開発したスケジュール管理機能と連携することで、スケジューラ表示画面上に、システムの計画停止時間帯や障害状況を表示することができる。これにより、予定されたシステム運用が正しく動作していることを確認できる。
  • リソース使用状況自動確認
    サーバのリソース使用率があらかじめ決めておいた閾値を超えた際、どのアプリケーションがリソースを消費しているかを自動的に確認できる。原因が特定できるため、障害解析が必要になったときも、スムーズに行うことができる。
  • マシン室環境連携監視
    マシン室の温湿度センサーと連携監視することにより、温湿度上昇によるサーバダウンなどトラブルを未然に防止することが可能。

<従来から提供している基本サービス>

  • GroundWork Monitor導入サービス
    GroundWork Monitorのインストール、監視対象設定や画面カスタマイズ、システム管理者教育などを実施。
  • GroundWork Monitorサポートサービス
    GroundWork Monitorの使用に関する問い合わせ、トラブル対応、製品バージョンアップ情報の提供などを実施。

 2. グランドワーク社が新たに提供するサービス

  • 画面の日本語化
    従来のGroundWork Monitorの画面は英語表示のみだったが、日本語表示ができるようになる。
  • 監視対象機器数に応じた製品ラインアップの充実
    これまで、中小規模システム向け製品「GroundWork Monitor Starter Edition」(「GroundWork Monitor Small Business」より名称変更)の監視対象機器は50台以下で提供されていたが、日本限定として100台まで拡大。これにより、企業規模の範囲が広がる。
    また、新たに最上位構成である「GroundWork Monitor Enterprise」の提供も開始。

■GroundWork Monitor」の製品ラインアップ

種類 内容
GroundWork Monitor Enterprise(新規) システム全体を階層構造で統合的に監視したいユーザー向け製品。Nedi、Cacti、Network WeatherMap、Ntopといったネットワーク管理を強力にサポートするオープンソースを統合し利用できる
GroundWork Monitor Professional 監視対象機器が500台程度のユーザー向け製品。ダッシュボード作成やアドバンスドレポートなど豊富な機能を利用できる
GroundWork Monitor Starter Edition(拡張) 監視対象機器が100台以下のユーザー向け製品

富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ
http://www.ssl.fujitsu.com/

GroundWork Open Source社
http://www.groundworkopensource.com/

プレセンチア
http://www.praesentia.co.jp/
 

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