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アニモと富士通研究所、キーワード型音声検索ソフト「VoiceTracking/KeywordFinder」を開発

2009年2月22日(日)IT Leaders編集部

アニモと富士通研究所は2009年2月20日、通話録音パッケージ「VoiceTracking(ボイストラッキング)」で蓄積した通話録音データの活用を強化するラインナップとして、キーワード型 音声検索ソフトウェア「VoiceTracking/KeywordFinder(ボイストラッキングキーワードファインダー)」を、2月末日より、アニモから販売すると発表した。

 「VoiceTracking/KeywordFinder」は富士通研究所が新たに開発したワードスポッティング型音声認識エンジンを採用したキーワード型 音声検索ソフトウェアのこと。ワードスポッティング型音声認識エンジンとは、ユーザーの発声から語彙辞書に登録した単語のみを抽出し、それ以外の発声は無視するという認識エンジンである。このエンジンを搭載した本製品は、膨大な通話録音データの中から、音声認識技術を活用し、キーワードの有無をチェックし、「見える化」を可能にする。

「VoiceTracking/KeywordFinder」の技術的な特長は次のとおり。

(1)高速
 必要な単語だけを抽出するので、高速な音声認識処理が実現する。1サーバー(インテル Xeon Quad-Coreモデル)あたり、24時間で600名分(4,800時間)の通話録音データの処理が可能。

(2)高精度
 不特定話者が発話するキーワードを、80%以上の精度で認識する。また、話者の発声から不要な言葉を除き、あらかじめ語彙辞書に登録した単語のみを抽出する。

(3)短期導入・高いメンテナンス性
 利用企業側で、語彙辞書への追加登録が可能。

 導入メリットには次のものが挙げられる。

(1)コンプライアンス管理の効率化
 すべての通話録音データから疑わしい通話を検出し、監視対象となる通話を絞込むことができる。また、監督官庁への迅速なデータの提出なども可能になる。

(2)コールセンター業務におけるモニタリングのコスト削減
 コンプライアンス管理者は検出された通話内の特定のキーワード、語句を含む箇所をピンポイントで聴取でき、モニタリング作業を軽減できる。

(3)企業経営の透明性確保
 音声通話も「見える化」することで、FAX、e-mailなどとのクロスチャネルでのコンプライアンス管理を可能にする。

製品価格は次のとおり。

「VoiceTracking/KeywordFinder」サーバーライセンスは、250万円 (1サーバあたり)。
「VoiceTracking/KeywordFinder」音声認識ライセンスは、20万円 (1多重度あたり)。
「VoiceTracking/KeywordFinder」検索ライセンスは、3万円 (1CLあたり)。

 両社は、販売に先行してすでにトライアルを開始しており、今後2年間で、金融機関・流通・サービスをはじめとするコンタクトセンターを対象に、150ユーザー、7億円の売上げを目指す。

 さらに両社は、コールセンターのオペレーター業務で、通話中に発声したキーワードから自動的にFAQを入力して検索する「音声FAQ支援」の販売を予定している。リリース予定は2009年6月。

アニモ
http://www.animo.co.jp/

富士通研究所
http://jp.fujitsu.com/group/labs/

関連キーワード

アニモ / 富士通研究所 / 音声認識 / エンタープライズ検索

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