[事例ニュース]

国分、現場のデータに基づいた“事業損益の見える化”を実現

富士通の「GLOVIA/MI」を採用

2009年4月12日(日)IT Leaders編集部

食品卸売業界最大手の国分は2009年4月10日、富士通の経営の見える化ソリューション「GLOVIA/MI(グロービア・エムアイ)」を採用した「事業損益管理システム」を富士通と共同で開発し、同日よりシステムの本格稼働を開始したと発表した。国分は、複数の基幹システムで管理している取引明細を活用し、現場の根拠あるデータに基づく全社の事業損益を、効率よくタイムリーに見える化できる強力な経営基盤を確立し、企業体質の強化を図る。

 食品卸売業界でトップシェアをもつ国分は、1712年の創業以来およそ300年にわたり日本の「食」における流通の歴史を築きあげ、現在、流通の全体最適を追求するサプライチェーンコンソリデート戦略に基づき、9,200社の仕入先、65万点におよぶ商品、そして卸売業界最大となる3万5,000社の納入先で構築される大規模なサプライチェーンを軸にビジネスを展開する。

 国分は、事実の積み上げから現場レベルでの数値把握と会社全体の数値把握をタイムリーに行なえる状況はすでにあるものの、BU(ビジネスユニット)単位という中間単位での集計は経費の分割、季節要因、エリア要因の反映など、人的判断を伴う要素があるが故にシステム化が弱く、作表に時間を要していました。今回「GLOVIA/MI」を導入することで、個々の事実の積み上げから人的判断要素までを機械化し、一貫したシステム環境を構築することができた。

 「事業損益管理システム」の概要と効果は以下のとおり。

  1. 年間1億件もの膨大なデータから事業損益を自動集計
    富士通の「GLOVIA/SUMMIT(グロービア・サミット)」を採用した会計システムや販売管理システムなど、複数の基幹システムから任意のフォーマットでデータを収集し、事業損益を高速に自動集計することができる。これにより、事業損益の早期把握を実現すると共に、業務効率を飛躍的に向上させることが可能になった。
  2. 全社における事業損益管理業務の標準化を実現
    全社統一システムにより、ローカルルールや属人性を排除し、事業損益レポート作成の標準化、情報リテラシーの均一化を実現し、全社共通の視点で事業損益管理を行うことが可能。
  3. さまざまなニーズに応じた事業損益情報を即時に提供
    経営層向け、現場部門向けなど、対象要求に応じて、さまざまな事業損益情報を容易に作成することができるため、情報公開の早期化を支援し、経営の意思決定の迅速化を実現。
  4. 短期間でのシステム構築を実現
    「GLOVIA/MI」はデータベース環境を構築することなく、データ統合から蓄積、集計、表示までを実現でき、さらに、分析・集計における定義もプログラムの知識が不要なため、短期間でシステム構築を実現。

 国分は新システム導入にあたり、各部門の業務ミッションの変革を行い、システム部門はスピーディーかつ一元化された確定情報を提供する部門へ、経理部門は情報を分析し経営層や現場部門にアドバイスを行う部門へ、現場部門はアドバイスに基づき自身の判断を加え、迅速に行動する部門へとそれぞれ変革させることで、事業強化に取り組む。また、今後、事業損益以外にも予算策定や業績管理などにも「GLOVIA/MI」を活用し、取引明細情報に基づき、「常に先を読み先手を打つマネジメントサイクル」のさらなる強化に取り組む。

 同システムに採用された主な構成製品は以下のとおり。

・経営の見える化ソリューション「GLOVIA/MI」
・PCサーバ「PRIMERGY(プライマジー)」
・ストレージ「ETERNUS(エターナス)」

国分
http://www.kokubu.co.jp/

富士通
http://jp.fujitsu.com/

「GLOVIA/MI」情報サイト
http://glovia.fujitsu.com/glovia_mi/

「GLOVIA/SUMMIT」情報サイト
http://glovia.fujitsu.com/glovia_summit/

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国分 / 卸売 / 食品 / 富士通 / GLOVIA

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