[新製品・サービス]

日本HP、ITシステムのコスト削減に貢献する仮想化ストレージソリューションを発表

2009年4月16日(木)IT Leaders編集部

日本ヒューレット・パッカード(以下、日本HP)は2009年4月15日、管理コストを50%削減する「HP StorageWorks EVA」の新製品および仮想化推進サービス、SAN仮想化ソリューション「SVSP」の提供を同日より開始したと発表した。

同社は今回、ストレージシステムの仮想化ニーズに応えるため、独自の仮想化技術によって他社製品に比べてストレージ管理コストを50%削減するディスクアレイ製品「HP StorageWorks Enterprise Virtual Array」(以下、EVA)の最新機種を投入するとともに、「EVA」の導入サービスをわかりやすく体系化して提供する。さらに、「EVA」を中核とした仮想化ストレージ環境の導入を推進する各種サービス、およびSAN環境の仮想化を実現するソリューション「SAN Virtualization Services Platform」(以下、SVSP)を新たに提供し、ITシステムの運用・管理コスト削減の推進を目指す。

(1) ディスクアレイ製品の最新機種「EVA 6400」、「EVA 8400」

「EVA」は、独自の仮想化技術である新世代RAIDテクノロジーを搭載し、アレイ単位の仮想化を実現するミッドレンジのファイバチャネルディスクアレイ製品である。世界で6万台を超える出荷実績があり、他社製品と比較してストレージ管理コストを50%削減することができる(出典: Edison Group, Comparative Management Cost Survey 2009年2月)。新機種「EVA 6400」と「EVA 8400」は、それぞれ「EVA 6100」「EVA 8100」の後継機種で、ハードウェア性能を強化し、従来機種と同等構成で価格を最大22%引き下げている。TB当たりの単価は最大28%低減された。

また、これまで個別見積で対応していた筐体内データ複製ソフトウェア「Business Copy EVA」の導入サービスを、「Business Copy EVAスタートアップサービス」として体系化して提供する。環境に適した6つのレベルごとに作業内容を明確化することで、見積もり期間の短縮が実現された。

「EVA 6400」「EVA 8400」の主な特長は次のとおり。

  • キャッシュ容量を従来の最大8GBから最大22GB(EVA 8400)に増強。
  • ディスクの搭載数を「EVA6400」で最大216個、「EVA 8400」で最大324個に拡充。
  • ディスクエンクロージャー(筐体)1U当たりで搭載できるディスク容量を拡大し、スペース効率が35%向上。
  • SSD(Solid State Disk)を新たにサポートし、従来のファイバチャネル、FATA HDDとの混在環境下においてデータの性質に合わせた3レベルの階層管理が可能。
  • プロビジョニングの自動化ツール「Dynamic Capacity Management」がLinuxに対応。
  • 仮想RAID構成Vraid 6を採用し、データ保護を強化。

「HP StorageWorks EVA 6400」の価格は、784万3500円~(税込)。
(EVA6400コントローラペア、M6412Aディスクエンクロージャー×2、146GB 15Krpm FC HDD×8、Command View EVA 1TB使用権)
「HP StorageWorks EVA 8400」の価格は、1737万7500円~(税込)。
(EVA8400コントローラペア、M6412Aディスクエンクロージャー×3、146GB 15Krpm FC HDD×8、Command View EVA 1TB使用権)

(2) 「EVA」を利用した仮想化ストレージソリューションの導入・構築・移行を支援する「EVA仮想化推進サービス」

「EVA仮想化推進サービス」は、「ストレージ移行の必要性」「コスト削減」「性能課題」「リスク対策」といった顧客の要望に応じた各種サービスを提供。これにより、「EVA」を中核にした仮想化ストレージソリューションの導入を推進し、ITシステムのコスト削減を支援する。当初は次の3つのサービスを提供する。

「EVA仮想化推進サービス 仮想環境最適化ストレージアセスメントサービス」
仮想環境構築の計画フェーズでストレージのスペックや特長を考慮したストレージシステムの最適化を検討する。
価格は、84万円~(税込)。

「仮想化環境構築サービス」
「EVA」とブレードシステム、VMware等の組み合わせによるベストプラクティスを提案する。
価格は、420万円~(税込)。

「データ移行支援サービス」
他社ストレージから仮想化環境へのデータ移行を強力に推進する。
価格は、204万7500円~(税込)。

(3) SAN環境の仮想化を実現するソリューション「SVSP」

「SVSP」は単体ではなく、複数のストレージで構成されるSAN環境を仮想化し、管理コストの削減とストレージ資産の有効活用を実現するストレージソリューションである。単体ハードウェアの制限を超えて、容量や性能をスケールアップできるほか、異なるストレージ間のデータの複製や移行が容易。また、複数のストレージにまたがったストライピング(データの分散格納)によるパフォーマンス向上や、シン・プロビジョニング機能による先行投資を抑えたストレージの容量拡張が可能になる。

「SVSP」の構成内容は次のとおり(管理対象のストレージは含まない)。

  • 標準ハードウェア(SVSPデータパスモジュール2台・管理サーバー2台)
  • 標準ソフトウェア(「SVSP Volume Manager」 5TB分)
  • オプションソフトウェア(シングルドメイン用ボリューム複製 「SVSP Business Copy」・複数ドメイン用ボリューム複製 「SVSP Continuous Access」・シン プロビジョニング 「SVSP Thin Provisioning」)

価格は、975万1350円~(税込)。


「EVA6400/8400」
http://h50146.www5.hp.com/products/storage/diskarray/eva/6400_8400/

「EVA仮想化推進サービス」
http://h50146.www5.hp.com/products/storage/diskarray/eva/virtualization_promotion/

「SAN Virtualization Services Platform」
http://h50146.www5.hp.com/products/storage/software/sanvr/

日本HP
http://www.hp.com/jp/

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