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F5ネットワークス、BIG-IP v10と新ハードウェア「BIG-IP 8900」をリリース、WAN経由のアプリケーション配信を高速化

2009年4月23日(木)IT Leaders編集部

F5ネットワークスは2009年4月23日、アプリケーション配信制御製品「BIG-IPシリーズ」向けソフトウェアの新版「BIG-IP v10」と、新ハードウェア「BIG-IP 8900」を発売した。

BIG-IP v10には、WAN経由の通信を最適化する「iSessions」機能を追加した。これは、WANを介して対向設置した2つのBIG-IP間に通信トンネルを構築し、安全な接続を確立する機構である。このiSessionsにより、転送速度の向上や帯域幅の削減、アプリケーションの負荷軽減も実現できるという。

さらに、同製品はデバイスの集約機能も持つ。これまで個別に提供していた負荷分散モジュールやWebアプリケーション高速化モジュール、セキュリティ管理モジュールを単一の機器で運用できる。これにより、消費電力や設置スペース、冷却などにかかるコストを削減できる。

ネットワーク仮想化機能も追加した。1台のBIG-IPで複数のドメインを管理でき、ドメイン間でIPアドレスが重複していても正しく配信できる。このほか、アプリケーション別の設定テンプレートを提供する。テンプレートを使うことにより、システム担当者はMicrosoft Office SharePoint Server 2007やVMware ViewをBIG-IP環境で最適に動作させるための設定を数分で完了できる。Oracle Application Server 10gや、SAP ERP向けテンプレートもある。

新ハードウェアのBIG-IP 8900は、TMOSと呼ぶF5独自のアーキテクチャを採用。クアッドコアのプロセサを2個搭載しており、同社が提供するラックマウント型装置では最上位機種となる。性能は、最大スループットが12Gb/秒、SSL処理で5万8000トランザクション/秒、ハードウェア圧縮で8Gb/秒。

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