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日本HP、グラフィックス機能を強化した、シンクライアントのハイエンドモデルを発表

2009年5月29日(金)IT Leaders編集部

日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は2009年5月28日、ブレードPCやブレードワークステーションのアクセス端末として最適な、グラフィックス機能を強化したシンクライアントのハイエンドモデル「HP gt7720 Thin Client(以下gt7720)」シリーズを発表した。 新製品は、4画面表示が可能なクアッドヘッド対応モデルと、2画面表示が可能で省スペースなデュアルヘッド対応モデルの2機種。

「gt7720」は、プロセッサーに省電力かつ高性能なデュアルコアプロセッサー「AMD Turion 64 X2(2.3GHz)」、チップセットに強力な内蔵グラフィックス機能を備えた「AMD 780G」を搭載するシンクライアントのハイエンドモデル。

同製品のおもな特長は以下のとおり。

  • 4画面表示対応モデルと2画面表示対応モデルをラインアップ
    「gt7720クアッドヘッド対応モデル」は、AMD 780Gの内蔵グラフィックス機能に加え、ATI FireMV 2250グラフィックスカードの搭載により、同時出力が可能な計4本の映像出力端子(DVI-I×3、DVI-D×1)を備える。従来のシンクライアントにとっては負荷の大きかったリアルタイムなストリーミングコンテンツをはじめ、高負荷なマルチディスプレイ環境を必要とする金融トレーディングなどの用途に最適。
    「gt7720デュアルヘッド対応モデル」は2画面の同時出力が可能で、幅45.7mmのコンパクトな筐体が特長。オプションの「HPフラットパネルモニタQuick Release」を用いれば、VESA規格に準拠した液晶モニターのスタンドと一体化することも可能で、CADや映像制作など高度な処理能力を必要とする分野で、省スペースなシンクライアント環境を実現できる。
  • XP対応ソフトと親和性の高い「Windows Embedded Standard」をOSに採用
    「gt7720」の搭載OSには、「Windows Embedded Standard」を採用。Windows XPと互換性が高いため、XP対応の豊富なアプリケーションやミドルウェアが使用できる。また、Windows Vistaに近いインタフェースを備え、Internet Explorer 7、Windows Media Player 11を搭載しているほか、フラッシュメモリ、メモリもそれぞれ2GB搭載しており、単体のPC端末としても遜色のない性能を備える。
  • Citrix Xen、VMware など多彩なプロトコルに対応
    「gt7720」は、搭載OSであるWindows Embedded Standard標準のMicrosoft Remote Desktop Protocol(RDP)、大容量データを高圧縮率で高速にエンコードする「HP Remote Graphicsソフトウェア(RGS)」のほか、Citrix Xen、VMwareなど、デスクトップ仮想化を実現するプロトコルに幅広く対応。これらのプロトコルはそれぞれCitrix、VMwareの認証も取得済みで、出荷時には全てプリインストールされているため、ユーザーは導入後すぐに利用できる。
  • シンクライアント環境をサポートする充実の管理ソフトウェア
    各クライアントのデスクトップ環境は、「HP ThinState Capture」ソフトウェアを用いてUSBメモリ(4GB以上)にバックアップすることができる。バックアップイメージを記録したUSBメモリを使用すれば、他のクライアントで同一の環境を再現することも可能。
    また、ネットワーク外部からの侵入と内部データの流出を防ぐ「Symantec Endpoint Protection」を搭載し、管理者モードで各クライアントのUSBメモリ書き込みや環境設定の制限が行えるなど、シンクライアントの特長である充実したセキュリティ機能を備える。

価格は、「gt7720クアッドヘッド対応モデル」が9万2,400円(税込み)、「gt7720デュアルヘッド対応モデル」が8万1,900円(税込み)。

日本ヒューレット・パッカード
http://welcome.hp.com/country/jp/ja/welcome.html

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